年中美味しいカニを食べることができる「カニ通販」。季節を問わず美味しいカニを食べられるため、カニの旬をつい忘れがちになってしまう傾向があります。
だけど実際のところ、カニにはそれぞれ最も美味しい「旬」の時期があります。カニ好きなら美味しい時期を逃さないためにも「カニの旬」を知っておきたいですよね。
しかも「どのカニがいつ美味しいのか」が分かっていれば、お取り寄せの注文を迷う必要がありません。
今回は、カニの種類ごとの「旬」について、またそれぞれのかにのおすすめの食べ方について徹底解説します。
日本で食べられているカニの種類
日本で食べられているカニは、代表的な「たらばがに」「ずわいがに」「紅ずわいがに」「毛がに」「花咲がに」の5種類に加えて「わたりがに」や「たかあしがに」などが挙げられます。
「さんまといえば秋」というように、これらのカニにもそれぞれに旬の季節があり、中には雄と雌で旬が異なるものもあります。旬はその食べ物が一番美味しい時期ですから、ぜひ旬の時期のカニを味わいたいものです。
ここでは日本で食べられているカニの種類ごとに、最も美味しい時期とおすすめの美味しい食べ方について紹介します。
たらばがに
たらばがにの旬は「4~6月」と「11~2月」の年2回です。
たらばがには英語でも「king crab」と呼ばれるとおり「かにの王様」として知られていますが、身の大きさやプリプリとした食感、濃厚な味からも、まさしく王様にふさわしいカニといえるでしょう。
ちなみに「たらばがに」という名前は、たらばがにが「タラの漁場」に生息していることが理由でつけられたものです。
またたらばがには「かにの王様」なのに、実は「ヤドカリ」の仲間であることをご存知ですか?
かにではないのになぜ「かにの王様」と呼ばれているのかというと、「ずわいがにと比べて足までぎっしりと身が詰まっており、その身はしっかりとした繊維質を持ち味わい深く、食べ応えがあること」が王様にふさわしいと考えられているようです。
そんな王様のかにであるたらばがには、日本で流通するほとんどがロシアやカナダ、アラスカ産で、唯一国内で水揚げされる北海道産のたらばがには大変貴重とされています。
たらばがにの旬は2回ありますが、それぞれのたらばがにの味には違いがあり、流氷が去った後の4~6月のたらばがには甘さが特徴的で、脱皮をくり返し身が締まって堅カニとなる11~2月のたらばがにはぎっしりと身の詰まった濃厚な味わいが特徴です。
ぜひ2回の旬の時期のたらばがにを食べ比べてみたいものですね。
たらばがにの美味しい食べ方
たらばがにを使ったレシピはたくさんありますが、ここではとくにおすすめの食べ方を紹介します。
バターソテー
たらばがにの脚肉はバターとの相性がバツグンです。フライパンでバターを温め、脚肉を焼くだけなんですが、軽く塩胡椒しても美味しいですし、パセリバターなどを使うのもおすすめです。仕上げにちょっぴりお醤油を落とせば、さらに深い味わいに仕上がります。
この他にも、殻を半分だけ削いで焼きがににしたり、カニしゃぶで食べるのもおすすめです。
焼きガニの場合、あれば七輪がベストですが、オーブンやグリルを使っても美味しい焼きがにが作れます。10~15分焼いてレモンをかけたりお醤油をたらしたりしてお召し上がりください。
かにしゃぶの場合は、作り方はお肉のしゃぶしゃぶと変わりません。しゃぶしゃぶし過ぎると硬くなってしまうので注意しましょう。
ずわいがに
「冬に食べるかに」といえば定番ともいえるのが「ずわいがに」ですよね。
ずわいがには日本海、オホーツク海、そしてベーリング海やカナダ沖に生息しているかにですが、日本で水揚げされるずわいがにの半分は兵庫県と鳥取県です。そのため、この2つの県は「ずわいがに2大産地」といわれています。
ずわいがにの旬は、資源保護の観点から雄と雌で異なり、雄のずわいがにの旬は11~3月、雌のずわいがにの旬は11~1月です。
またずわいがには水揚げされる場所により「松葉がに」や「越前がに」また「香住がに」と主に漁港の名前でブランド化され、高値で取引されています。
ブランドかにを表す「タグ付き」のかにをぜひ一度は食べてみたいものです。
ずわいがにの美味しい食べ方
ずわいがにの美味しい食べ方は、色々ありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
1.焼きずわいがに
焼きずわいがにはシンプルながら凝縮されたかにの旨味を味わうことができます。事前に脚の表面を削いで酒をふりかけておくと風味が増します。
オーブンやホットプレートで焼いた後、レモンをかけたり、わさび醤油で頂くなど色々な味付けで楽しむことができます。
2.茹でずわいがに
ずわいがにを丸ごと茹で、解体しながら頂きます。かに本来の旨味を味わえるのがこの茹でかにですが、お好みの味付けで食べてももちろん美味しいですよ。
3.天ぷら
ずわいがにの天ぷらも、大変美味しいのでおすすめです。揚げる温度は180℃位で、カラッと揚げるのが美味しく仕上げるポイントです。天つゆよりも塩とすだちなどでシンプルに食べた方がよりかにの旨味を感じることができるでしょう。
紅ずわいがに
茹でる前から赤い色をしていることから名づけられた「紅ずわいがに」。
旬の時期が9~6月と比較的長期にわたることもあって、ずわいがにの漁獲量が年間約4,200tほどなのに対して、紅ずわいがにの漁獲量は約14,000tと約3倍もあります。
日本一の漁獲量を誇る鳥取県ではかにめしや茹でかにとして食べられる他、身から殻にいたるまで広く利用されているんです。
身はかに棒肉やかにグラタンといった加工食品の原料として使われており、殻はキチンキトサンが含まれる医薬品や健康食品に利用されたりと、捨てるところがありません。
鳥取県はかにの漁獲量が日本一であることから「蟹取県(かにとりけん)」を自称しており、紅ずわいがにの美味しい食べ方についても農林水産省のホームページ上で動画で紹介しています。
紅ずわいがにの美味しい食べ方に興味がある方はぜひ動画もチェックしてみてくださいね。
参考:農林水産省公式ホームページ「カニー達人レシピ」
毛がに
北海道民が毛がにを日常的に食べていることから、毛がには「北海道民が最も好きなかに」といわれています。というのも、毛がには北海道周辺のどこかしらの海で1年を通して水揚げされており、1年中美味しく食べられるからなんです。
毛がにを日常的に楽しめるなんて、さすが北海道ですよね。
毛がには他のかにと比べて脚が短いため、脚肉はたくさんは楽しめませんが、身が甘くて美味しいですし、かに味噌や内子も絶品。とくに茹でて食べるのがおすすめです。
こんなに美味しい毛がにが1913年頃には肥料として利用されていたなんて信じられません。後に毛がにの美味しさを知って「もったいないことした」と思ったことでしょう。
今では1年を通して美味しい毛がにをお取り寄せできるわけですから、ごちそうが食べたいな、という時には毛がにがおすすめです。
毛がにの美味しい茹で方
毛がにを茹でる場合、塩加減が重要なポイントです。
毛がにの表面の汚れをきれいに落とし、お水の量の3%ほどの量の塩を加え、約20分ほど茹でます。
茹で上がったら水で締めれば出来上がりです。
花咲がに
かにといえば冬が旬、というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、この花咲がには、7~9月の夏の時期に旬を迎えます。
花咲がにという名前は、熱を加えた時に花が咲いたように鮮やかな赤色に変わることが由来です。
ほぼ北海道の、それも限定された地域でしか水揚げされないため、希少価値が高く「幻のかに」とも言われています。
少量しか獲れないというだけでなく、味についても大変評価が高く、外子、内子、ともに美味。カニ通が夢中になる美味しさも花咲がにの魅力といえるでしょう。
花咲がにのレシピは、鉄砲汁がよく知られていますが、茹でたり焼いたりしても大変美味しく食べられます。
花咲がにの美味しい食べ方
花咲がにの代表的な料理といえば鉄砲汁です。ほとんどお味噌汁と変わらない作り方で、とても簡単なので、花咲がにを食べる際にはぜひ作ってみてください。
まず、花咲がにの殻を水に入れ、かにの出汁が出るまで煮ます。
出汁が出たら殻を取り出し、あとは好みの具材を入れて普通にお味噌汁を作ればOKです。かにのお出汁が効いた鉄砲汁は体が温まりますよ。
結局、どのかにが人気なの?
ジャンルにとらわれず、旬な情報を幅広く紹介するITメディア情報サイト「ねとらぼ」では、昨年好きなかにの種類についてネット上で人気投票を行いました。(対象票数140 票)
その結果、およそ35%の人が「ずわいがに」と答えています。次いで毛がにが約21%で続いています。
かにの王様のたらばがには、意外にも約14%で3位という結果でした。あなたの好きなかには何位でしたか?
ねとらぼの行った投票結果をチェックしたい場合は、こちらからどうぞ。
参考:ねとらぼ「投票結果:あなたが一番好きなカニの種類は?」
何だかかにが食べたくなってきた、という方は過去記事でおすすめのカニ通販を紹介しておりますのでぜいそちらも併せて読んでみてくださいね。
過去記事:「カニ通販でズワイガニを買うなら絶対毛ガニ通販ウオス水産卸直営店!」
まとめ
昔は「旬」を味わうには、現地に行かなければなりませんでした。それは現地に行く時間も経済的な余裕も必要です。それだけに「旬」を味わうのは「贅沢」なことでもありました。
今では現地に行かなくても、全国の美味しいものを自宅にお取り寄せできる時代です。
だからこそ、「自宅で旬を楽しむ」というのが今の「新しい贅沢の形」なのかも知れません。
ぜひこの記事を参考に「美味しいかにの旬をご自宅で贅沢に」楽しんでくださいね。
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