間人カニとはどんなカニ?幻のカニと呼ばれるのは所以を紹介!

京都府の間人漁港で水揚げされる間人(たいざ)カニは、とても希少価値が高く、カニの中でも高級品として知られています。

間人カニは越前ガニや松葉ガニと同様にブランドガニの一種ですが、その知名度はそこまで高くてありません。

そこで今回は、間人カニとはどんなカニなのか、味や価格相場などについても紹介していきます。

ズワ子
ぜひ最後までご覧ください!

間人カニとは

京都府の京丹後市丹後町の間人漁港で水揚げされるオスのズワイガニを間人カニと呼びます。

間人カニは、漁港や地域によって、独自の基準で選別されたカニであるブランドガニの一種で、緑のタグが目印です。

足が長く、綺麗なフォルムをしているため、見た目でも美しさを感じられます。

希少価値の高さから「幻のカニ」と呼ばれて愛されているのも特徴の一つです。

間人カニが幻のカニといわれる所以

間人カニが幻のカニと呼ばれるのは、希少価値の高さからです。

間人カニを漁獲する漁船はわずか5隻のみで、すべて小型の漁船です。

漁ができるのは冬の5ヶ月間ですが、冬の海は荒れるため、毎日漁ができるわけではありません。

これらの要因が重なって、間人カニの漁獲量が少ないため、幻のカニと呼ばれています。

タラ枝
一度でいいから食べてみたいわね

間人カニは鮮度抜群!

間人カニの美味しさの秘訣は鮮度の良さにあります。

間人カニは、漁港から最短で1時間半で漁場に到達するため、日帰り操業ができ、漁獲したカニは直ちに市場に出回るのが特徴です。

また、活きたままセリにかけられるため、新鮮で活きの良いカニが流通し、消費者が求める品質が確保されているといえるでしょう。

さらに、間人カニは水深200m~300mの海底に生息し、深海で育ったカニは身が引き締まっており、味わい深く美味しいといった特徴があります。

漁場はプランクトンが豊富で成長しやすいため、大きく育つことができ、より鮮度が高く美味しいカニが漁獲できます。

これらの理由から、間人カニの非常に鮮度が高く、その新鮮さが人気を集めています。

厳しいランク付けで品質を担保

間人カニは、厳しい目利きによってランク付けされるため、高品質の個体が消費者に届けられます。

目利きの基準は大きさ・重さ・形・身詰まりなどがあり、これらの要素に基づいて、厳しくランク付けされます。

このような厳しいランク付けによって、間人カニはその美味しさや価値を保ち続けているといえるでしょう。

間人カニはどんな味?

間人カニは、上質な肉質と身詰まりの良さが特徴です。

甘味が強く、ぷりぷりとした食感で満足感のある味わいを感じられます。

刺身はもちろん、しゃぶしゃぶなどさまざまな料理で楽しめるでしょう。

間人カニの価格相場は?

間人カニは水揚げ量が少なく、希少価値が高いため、ブランドガニの中でもトップレベルの価格です。

一般的に、間人カニ一杯の価格は約40,000円から始まり、最高級品になると60,000円を超えることもあります。

価格は時期や漁獲量によっても変動があるため、価格相場は常に確認しておくとよいでしょう。

ズワ子
最高級な間人カニを一度は味わってみたいです!

間人カニの旬はいつごろ?

間人カニは、11月6日に解禁されて翌年3月20日までの約5か月間にわたって漁が行われます。

また、冬の時期は海温が低くなるため、カニの身が引き締まり、絶品です。

そのため、この5ヶ月間が間人カニを美味しく食べられる旬といえるでしょう。

間人カニのメスは?

間人カニは、間人漁港で水揚げされるオスのズワイガニを指すため、メスに間人カニの名称はつけられません。

ズワイガニのメスは一般的にセコガニと呼ばれますが、京丹後ではコッペガニと呼ばれます。

コッペガニは、なんといっても内子と外子が特徴で、内子はとても綺麗なオレンジ色をしています。

コッペガニの内子は、独特な味でコクがあるため、珍味として人気です。

内子は醤油漬けにして、お酒やご飯のお供として食べる方法が一般的です。

また、外子はプチプチとした食感が人気で、内子よりもクセが少なく食べやすいでしょう。

このように、オスのズワイガニである間人カニと違った味わいを楽しめるのがコッペガニの特徴です。

カニについている黒いぶつぶつはなに?

カニの甲羅に付着する黒いブツブツは、カニビルと呼ばれる寄生虫の卵です。

カニビルは通常、硬い岩などに卵を産み付けますが、泥が多く産卵場所がない海底では、カニの甲羅に卵を産み付けることも珍しくありません。

そのため、カニを購入する際にカニビルの卵が甲羅に引っ付いている場合があるというわけです。

また、名前から分かるように、カニビルはヒルの一種であり、卵の中にはヒルが入っています。

しかし、孵化した卵が甲羅に付着している場合がほとんどであり、中に寄生虫が入っていることはまれです。

全てのカニに付着しているわけではありませんが、グロテスクな見た目のため、初見では敬遠してしまうでしょう。

カニビルの卵は人体に対して有害ではないため、間違って口にしてしまっても問題ありません。

しかし、思いがけない健康被害を引き起こす可能性もあるため、意図的に食べないようにしましょう。

カニビルの卵がたくさんついているカニは美味しい?

カニは脱皮を繰り返すことで成長しますが、脱皮直後は身がスカスカで身入りが悪いとされています。

そのため、なるべく脱皮から時間が経過しているカニの方が、身入りが良くて高品質だといわれます。

その判断材料として用いられるのが、カニビルの卵がどれだけついているかです。

カニは、脱皮するとカニビルの卵も失われるため、カニビルの卵の量が少ないカニは脱皮直後だと判断できます。

反対に、カニビルの量が多いカニは、脱皮後からたくさん時間が経過しているという目安となります。

ただし、脱皮直後に卵をまとめて付けられていたり、脱皮後も卵を産み付けられないカニも存在したりするため、カニビルの卵が多ければ脱皮から時間が経過していると、一概にはいえません。

しかし、カニの美味しさはカニビルの卵の多さが一つの指標となるのは間違いないでしょう。

間人カニを美味しく食べる方法!

間人カニはさまざまな食べ方で楽しめます。

続いては、以下の食べ方について紹介していきます。

  • カニ刺し
  • 焼きガニ
  • カニ鍋
  • カニしゃぶ
  • カニ飯

間人カニを食べる際は、参考にしてみてください。

カニ刺し

間人カニの美味しさを最大限に引き出すには、カニ刺しがおすすめです。

カニ刺しの作り方は以下のとおりです。

  1. 間人カニを水洗いして胴体から脚を離し、殻を剥く
  2. 身が花びらのように開くまで氷水に約10分間浸す
  3. 水気をよく切ったら完成

刺身醤油や薬味を添えて召し上がれば、プリプリとした食感とカニの甘みをたっぷりと味わえます。

焼きガニ

焼きガニにすると、間人ガニの独特な香ばしい風味を堪能できます。

焼きガニの作り方は以下のとおりです。

  1. 松葉ガニを水で洗う
  2. 胴体から脚を取り外し殻を剥く
  3. 塩を振りかけてガスや炭火で網焼きにする
  4. 身がふっくらしてきたら完成

火を通しすぎると、ぷりぷりの食感が失われてしまうため注意しましょう。

焼き上がったカニは、そのままでも美味しく食べられますが、醤油やレモン、ポン酢をかけて食べるとより一層美味くいただけます。

カニ鍋

間人カニの繊細な味わいと強い甘みを引き出すには、素材の味を生かせるカニ鍋が最適です。

カニ鍋の作り方は以下のとおりです。

  1. 白菜やネギなどの野菜を食べやすい大きさに切る
  2. 鍋に用意した野菜とカニを入れる
  3. 蓋をして強火で加熱
  4. 一度煮立ったら弱火にして野菜がしんなりするまで煮る

出来上がった鍋は、ポン酢などにつけて食べましょう。

カニしゃぶ

間人カニが持つ旨味を存分に味わるのが、カニしゃぶです。

カニしゃぶの作り方は以下のとおりです。

  1. 土鍋に昆布と水を入れて出汁をとり、沸騰直前に昆布を取り出す
  2. 殻を剥いたカニを鍋にくぐらせて火が通ればOK

しゃぶしゃぶした後はポン酢につけていただきます。

身がほろほろと解けるぐらいに火を通すのがポイントです。

冬の寒い日には、ぜひカニしゃぶで暖まりましょう。

カニ飯

カニの炊き込みご飯であるカニ飯は、香ばしい香りが食欲をそそる美味しいカニ料理の一つです。

カニ飯の作り方は以下のとおりです。

  1. カニ身をほぐす
  2. ご飯を炊飯する
  3. 炊き上がったらカニ身を加えて10分ほど蒸す

このように、カニ飯の作り方はとても簡単です。

カニの身には自然な塩味があるため、甘めの調味料を加えると、カニの旨みが一層引き立つでしょう。

余ったカニ身で、ついついおかわりしたくなるカニ飯を作ってみてはいかがでしょうか。

間人カニの蟹味噌は濃厚で絶品!

間人カニの蟹味噌は濃厚でコクがあり、一度食べたら病みつきになってしまうほど絶品です。

そんな、間人カニの蟹味噌を利用した甲羅焼きは、ご飯やお酒との相性が抜群です。

甲羅焼きの作り方は以下のとおりです。

  1. カニの身と蟹味噌を甲羅に詰め、強火で約5分間焼く
  2. 表面に軽く焦げ目がついたら完成

間人カニから取れる蟹味噌は、味だけでなく、芳醇な香りも楽しめます。

間人カニを一杯丸ごと購入した際には、ぜひ蟹味噌も併せてご賞味ください。

間人カニとはどんなカニなのかについてのまとめ

間人カニとは、京都府の間人漁港で水揚げされるオスのズワイガニです。

緑のタグが目印のブランドガニで、希少価値の高さから幻のカニとも呼ばれています。

価格相場は一杯で約40,000円〜とそのほかのブランドガニと比べても高価であるのが特徴です。

また、間人カニのメスはコッペガニと呼ばれており、内子や外子が絶品です。

値段も高くなかなか手が出しづらいですが、食べる機会があれば、京丹後の高級ガニをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

また、間人カニに限らず、日本全国の美味しいカニを購入するならカニ通販がおすすめです。

以下の記事では、おすすめのカニ通販サイトを10個厳選して紹介しているので、こちらも併せてご覧ください。

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