上海ガニは、豊かな味わいと独特の風味で知られる人気の高いカニです。
その美味しさを最大限に楽しむためには、適切な時期に食べることが大切です。
この記事では、上海ガニの美味しい時期や特徴、価格相場について詳しく解説していきます。
上海ガニをより美味しく食べるために、しっかり確認していきましょう。
上海ガニの特徴
上海ガニは、イワガニ科のカニの一種で、食用カニとして高い人気を誇ります。
日本では上海ガニという名前が一般的に知られていますが、正式な和名は「チュウゴクモクズガニ」です。
発達した一対のはさみ状の爪が特徴で、その回りにはたくさんの絨毛が生えています。
甲幅は、大きい個体で8cmにもなる大型のカニです。
上海ガニの産地
上海ガニは、中国の長江流域を中心とした、広範囲の川に分布しており、朝鮮半島でも個体を確認できます。
日本国内で流通している上海ガニは、中国から輸入されたものです。
また、山形県や秋田県などで養殖もされています。
上海ガニの美味しい時期はいつ?
上海ガニは、繁殖期を迎える10月〜12月が一番美味しく食べられる旬の時期だといわれています。
その中でも、オスは白子が大きく育つ11月〜12月、メスは内子をつけた10月〜11月ごろが食べ頃です。
また、冬眠前であるため、栄養をたくさん溜め込んでいるのも、この時期が美味しいといわれる理由です。
上海ガニの味は?
上海ガニは、甘みのあるカニ身も人気ですが、濃厚でクリーミーな蟹味噌はとても高い評価を受けています。
ほかにもメスの内子は、旨みが存分に詰まったクセになる食味で、オスの白子は深みのある味わいです。
そのため、上海ガニはオスとメスによって、違った楽しみ方ができるカニでもあります。
上海ガニの価格相場は?
上海ガニを食べようと思ったら、基本的にはレストランなどで食べることになるでしょう。
そのため、その店舗の価格帯によって相場は大きく変わってきますが、大体の相場は2,000円〜4,000円程度が一般的です。
もちろん、高級店などになるとさらに値段は高くなるため、自身の懐事情と相談してどのランクの上海ガニを食べるのかを選ぶようにしましょう。
上海ガニのおすすめの食べ方
上海ガニの一番代表的な食べ方は、生きた上海ガニを丸ごと蒸して食べる方法です。
蒸すことで、身や蟹味噌の旨みを閉じ込めて凝縮された味わいを堪能できます。
そのため、旬の時期にしか味わえない贅沢な一品といえるでしょう。
上海ガニの解体方法
上海ガニを解体する際は、以下の手順で進めていきましょう。
- ふんどしを外す
- 甲羅を外す
- ガニを取り除く
- 胴体を二つに割る
それぞれの手順の詳細を見ていきます。
1.ふんどしを外す
まずは、腹部についたふんどしを外します。
手で剥くようにすると外れます。
このとき、ふんどしに入っているオレンジ色のものが卵です。
2.甲羅を外す
続いては、裏返して甲羅を外します。
こちらも手で剥いていきましょう。
3.ガニを取り除く
胴体の内側についているガニと呼ばれる部分は、衛生面で問題があるため、ハサミなどで切り落としておきましょう。
4.胴体を二つに割る
最後に、胴体の真ん中にハサミを入れて縦に割ることで上海ガニの解体は完了です。
上海ガニとモクズガニの見分け方
上海ガニと見た目がよく似たカニに、モクズガニがいます。
モクズガニは、上海ガニと近縁種で日本の上海ガニともいわれています。
そんなモクズガニと上海ガニは、前側縁の突起の数で判別可能です。
モクズガニの突起数は3つ、上海ガニは4つとなっており、一目ではわかりづらいですが、しっかり確認すれば見分けられるでしょう。
また、上海ガニの方がモクズガニよりも脚が細いといった特徴もあります。
さらに、中身はほぼ同じで、どちらも絶品なため、上海ガニの代替品としてモクズガニを購入して食べてみるのもおすすめです。
上海ガニは飼育できる?
上海ガニの近縁種であるモクズガニは、飼育に適したカニとして、家で飼われることがあります。
しかし、上海ガニの飼育はできません。
というのも、上海ガニは特定外来生物に指定されており、日本で生きたまま入手することは違法となるためです。
そのため、カニを飼育したい場合は、上海ガニではなくモクズガニにするか、そのほかの飼育に適したカニを育てるようにしましょう。
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上海ガニのオスとメスの違いは?
上海ガニのオスとメスは、見た目で判別可能です。
まずサイズですが、オスの方がやや大きめです。
また、腹部についているふんどしは、オスの方が三角形をしているのに対して、メスはボーダー状となっています。
内部に関しては、メスにはオレンジ色の卵が詰まっているのに対して、オスは黄色い白子と味噌が詰まっています。
このように、上海ガニは見た目や内部の特徴によって、簡単に見分けられるでしょう。
上海ガニはオスとメスどちらがおすすめ?
上海ガニは、シーズンによってオスとメスどちらを食べるかを決めるのがおすすめです。
一般的に、10月〜11月がメスの旬といわれており、11月以降は卵が硬くなるためオスの旬となります。
11月以降はオスの白子が大きく育ち、味噌なども段々と濃厚になります。
そのため、上海ガニを食べるときは、10月〜11月ならメスを11月以降ならオスを食べるようにするとよいでしょう。
上海ガニは食中毒に注意が必要
淡水に生息する上海ガニには、寄生虫が付いている可能性があります。
そのため、上海ガニを食べたあとに体調を崩した場合は、寄生虫による食中毒を疑わなければいけません。
食中毒になると激しい腹痛や下痢、嘔吐といった症状が現れます。
これらの症状が現れたら、速やかに医師に相談することが大切です。
上海ガニ以外でおすすめの食用カニ
上海ガニは濃厚な蟹味噌や内子が絶品ですが、ほかにも食用して食べられる美味しいカニが多数存在しています。
続いては、上海ガニ以外で美味しい食用カニについて紹介して行きます。
毛ガニ
毛ガニは、甲羅に特徴的な毛が生えた食用カニで、高級食材として知られています。
北海道を中心に水揚げされており、一年を通して味わえるのが特徴です。
また、メスの漁獲が禁止されているため、内子を含む毛ガニは市場に出回りません。
そのため、メスの内子目当ての方には、毛ガニは向かないでしょう。
毛ガニは濃厚な身と蟹味噌が特徴で、特に甲羅焼きはお酒やご飯との相性が良く、人気のある食べ方です。
焼きガニとしても絶品なため、さまざまな料理で毛ガニの個性を楽しんで味わえます。
関連記事:高級品の毛ガニは訳あり品を駆使して安く購入しよう!
ズワイガニ
ズワイガニは大型の食用カニで、脚を広げると70cmにも達する長い脚が特徴です。
オスとメスではサイズに大きな差があり、メスはオスの半分程度の大きさです。
また、ズワイガニは漁獲地によってブランド化されており、地域によって呼び名が異なります。
ブランドによって相場は大きく異なりますが、一般的なズワイガニの価格相場は1kgあたり2,500円〜4,000円程度で手頃な範囲です。
ズワイガニの旬は11月から翌年の3月までですが、北海道やオホーツク海では春にも旬を迎えます。
ズワイガニは繊細で甘味があり、刺身やカニ鍋、焼きガニなど様々な料理で楽しめます。
大きなサイズで食べ応えもあるため、家族や友人との食事にぴったりのカニといえるでしょう。
関連記事:ズワイガニの価格相場は?少しでも安く手に入れる方法も紹介!
タラバガニ
タラバガニは、大きな体と豪快な身が特徴の甲殻類です。
ヤドカリの仲間であることから蟹味噌が少ないため、太い身を味わうのがタラバガニの楽しみ方です。
また、タラバガニには年に2度の旬があり、4月〜6月と11月〜2月に美味しい時期が訪れます。
価格相場は通常1kgあたり5,000円〜8,000円程度です。
蟹味噌が少ないため、一杯ではなく脚や肩の部位を選んで食べることが一般的です。
タラバガニは、焼きガニやカニ鍋、バター焼きなど、さまざまな料理で楽しめます。
ぜひ、タラバガニの豪快な味わいとボリューム満点の身を贅沢に楽しんでみてください。
関連記事:タラバガニのおすすめの食べ方は?旬や価格も併せて紹介!
花咲ガニ
花咲ガニは、太く短い脚と長いとげが特徴的な大型の甲殻類です。
通常のカニとは異なり、夏の4月〜9月に旬を迎える珍しい種類です。
希少価値が高く、水揚げ量も少ないため、「幻のカニ」とも称されています。
価格相場は1kgあたり6,000円〜8,000円程度で、水揚げ量によっても変動します。
また、花咲ガニの楽しみ方の一つとして知られるのが鉄砲汁です。
これは花咲ガニと味噌汁を組み合わせた北海道の郷土料理であり、地元の方に愛される逸品です。
花咲ガニを手に入れたら、ぜひその特徴的な見た目と美味しい味わいを存分に楽しんでください。
関連記事:花咲ガニはどんな味?幻のカニの値段相場や旬についても紹介!
カニを自宅で楽しむならカニ通販
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カニ通販を利用するメリットは以下のとおりです。
- 余計なマージンがかからず安価で購入できる
- 産地直送で新鮮なカニを味わえる
- 地域限定の希少なカニを購入できる
- 口コミや評判を確認できる
カニ通販なら、普段店舗に並ばないようなカニも販売されているため、カニ選びの選択肢が増えます。
ほかにも、自宅に届けてくれる手軽さ24時間いつでも購入できる便利さもカニ通販ならではです。
ぜひ、カニを購入する際はカニ通販サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
関連記事:カニ通販で人気のおすすめ10サイトをランキング形式で徹底比較
上海ガニの美味しい時期についてのまとめ
今回は、上海ガニを美味しく食べられる時期について紹介してきました。
上海ガニは、繁殖期を迎える10月〜12月が一般的な旬といわれています。
しかし、オスとメスによって美味しい時期は微妙に異なるため、性別に合わせて食べる時期を決めたり、食べる時期に合わせて性別を決めたりするとよいでしょう。
濃厚な蟹味噌や内子は、上海ガニならではの味わいなので、ぜひ10月〜12月の美味しい時期に上海ガニを味わってみてはいかがでしょうか。
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