カニはなぜ高い?近年の価格高騰の理由や安く買えるカニについて紹介

高級食材としてのイメージを持っている方も多いカニですが、現在その価格はさらに高騰しています。

カニに限らずさまざまな食材がインフレを起こしていますが、元々高かったカニまで値上がりしてしまうと庶民には手が出せない食材となってしまうでしょう。

そこで今回は、カニがなぜここまで高くなっているのか、その理由について紹介していきます。

そのほかにも、安く購入できるカニや、カニを購入するのにおすすめの方法についても紹介していきます。

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カニが高い理由は?年々値上がりしている理由について

カニは、元から高級食材と呼ばれるほど高額なものも多くありましたが、近年ではさらなる値上がりを見せています。

カニが年々高くなっている理由は以下のとおりです。

  • カニの漁獲量が減っている
  • 海外からの輸入量が減っている
  • 養殖ができない

それぞれについて詳しくみていきましょう。

カニの漁獲量が減っている

カニの漁獲量は年々減少の一途を辿っています。

漁獲量が少ないということは、それだけ市場価値が高くなるということにつながります。

市場価値が上がり続けているからこそ、値上がりが止まらない状況といえるでしょう。

また、カニの漁獲量が減っているのには、これらの理由が挙げられます。

  • 乱獲
  • メスの漁獲
  • 混獲ガニの生存率が低い

それぞれ詳しくみていきましょう。

乱獲

カニは海の中で育ち、成長していきます。

そのため、カニが成長するスピードと漁獲スピードが一致していれば、カニが減少することもありません。

しかし、実際はカニの成長スピードよりも漁獲スピードの方が上回っており、カニの個体が年々減り続けています。

さらに、魚群探知機などのレーダー精度の向上なども相まって漁獲と繁殖の割合が崩れているのが現状です。

漁獲量の減少は、このような乱獲によってカニの個体数が減少しているのが大きな要因となっているのは間違いないでしょう。

メスの漁獲

カニの中でもズワイガニの漁獲量は、日本に比べて欧米の方が安定しています。

そんな日本と欧米諸国との大きな違いは、メスを漁獲するかどうかです。

日本では、昔からメスにつける内子や外子が珍味として人気なため、メスも多く漁獲されてきました。

しかし、資源保護の観点から欧米諸国ではメスの水揚げが禁止されています。

もしも、日本でもメスの漁獲を行なっていなければここまで資源の減少につながっていなかったのかもしれません。

このように、メスの漁獲を積極的に行ってるからこそ資源量が減少した可能性も否定できないでしょう。

混獲ガニの生存率が低い

日本では、カニを漁獲できる時期が決まっており、その時期以外で獲れたカニは海に戻さなければいけません。

しかし、ほかの海産物と一緒に混獲されたカニは気温や水温の変化に順応できず、海に返されたとしても死んでしまうケースがほとんどです。

特に脱皮直後のカニは甲羅が柔らかく、ほかの魚に押し潰されてしまうため、生存率が一気に低下します。

このように、混獲されたカニのほとんどが死んでしまっているのも、資源減少の要因といえるでしょう。

海外からの輸入量が減っている

現在、カニの多くを海外からの輸入に頼っています。

しかし、世界的な気候変動により海外でもカニの数が年々減少傾向にあります。

また、輸入の割合を多く占めていたロシアも昨今の情勢により、日本への輸入量が減少しているのが現状です。

さらに、中国やアメリカでカニの需要が高まっているのも一つの要因で、海外で需要が高まると海外のカニが日本へ回ってこなくなります。

これらの要因が重なったことによって、カニの輸入が減り、価格の高騰が起きていると推測できるでしょう。

養殖ができない

カニの養殖ができれば、生態系を崩さずに漁ができると思われるかもしれません。

しかし、ほかの海産物と違って、スーパーなどで養殖されたカニを見る機会は少ないかと思います。

実際、モズクガニやワタリガニなど一部の種類でしか養殖は行われていません。

カニの養殖が難しい理由は以下のとおりです。

  • 共食いをしてしまう
  • 成長するまでに時間がかかる

それぞれ詳しくみていきましょう。

共食いをしてしまう

カニは高密度に密集していると、共食いをする習性があります。

低密度であれば共食いの心配は少ないのですが、それでも餌を求めて脱皮直後のカニが狙われてしまうことも珍しくありません。

そのため、共食いを防ぎながらカニを養殖するためには、個別での養殖が必須です。

そうなると、広い施設が必要でかなりのコストがかかるため、カニを養殖で育てるのは現実的でないというわけです。

成長するまでに時間がかかる

カニは脱皮を繰り返すことで体を大きくします。

しかし、1回の脱皮で5cmほどしか成長しないため、十分成長するまでに5〜10年近く必要です。

成長に時間がかかると、それだけ餌や施設のコストがかかります。

養殖もボランティアではないので、利益を出さなければいけませんが、これでは大幅な赤字となってしまうでしょう。

共食いする習性と併せて、これらの理由からカニを養殖で育てることは難しいとされています。

カニの中でも比較的安いカニは?

カニにもさまざまな種類があり、種類によって値段は大きく異なります。

まずはさまざまなカニの価格相場を確認してみましょう。

種類 1kgあたり
ズワイガニ 約2,500円〜4,000円
毛ガニ 約1万円
タラバガニ 約5,000円〜8,000円
花咲ガニ 約6,000円〜8,000円
ワタリガニ 約1,000円〜2,000円

高級なイメージのある毛ガニは、やはりほかのカニよりも相場が高いようです。

また、ズワイガニもブランド化されている越前ガニや松葉ガニとなると、さら値を張るためあくまで目安の価格といえるでしょう。

しかし、ズワイガニでもズワイガニの近縁種である紅ズワイガニであれば、比較的安く購入できます。

ズワイガニの近縁種「紅ズワイガニ」とは?

紅ズワイガニとは、日本やロシアで水揚げされるカニで、ズワイガニの近縁種です。

ズワイガニよりも身が赤く紅潮していることから紅ズワイガニと呼ばれています。

紅ズワイガニ最大の特徴は、値段が安くお手頃な点にあります。

相場でいえば、1kg約2,000円〜4,000円です。

その安さの理由は、漁獲量が多いことが挙げられます。

ほかのカニは資源保護の観点から厳しい漁獲制限を設けていますが、紅ズワイガニは9月〜翌6月までの長期にわたって水揚げされています。

そのため、ほかのカニよりも安価で手に入りやすいわけです。

また、味に関しても一般的なズワイガニよりも甘味が強く美味しいとされていますが、水気が強く身入りも少なめなので、一長一短です。

ただし、蟹味噌に関しては絶品との評価なので、蟹味噌を味わいたい方は紅ズワイガニで安く購入してみるのもよいでしょう。

高いカニを少しでも安く購入するならカニ通販がおすすめ!

カニは、年末年始のお祝い時など特別な日でしか食べる機会がない方も多いでしょう。

そんな高価なカニを、お手頃な価格で手に入れたいときにおすすめなのがカニ通販です。

カニ通販では、スーパーで買うよりも安く購入ができます。

通販がスーパーよりも安くなる理由はこちらです。

  • 仲介手数料を取られない
  • クーポンやキャンペーンを利用できる
  • 訳あり品が購入できる

それぞれ詳しくみていきましょう。

仲介手数料を取られない

スーパーなどの店舗でカニを購入するとなると、流通業者や卸業者といったさまざまな業者が仲介します。

そのため、生産者から消費者に届くまでに上乗せで費用が発生する結果、料金が高くなります。

カニ通販であれば、現地で水揚げされたカニを直送で消費者に送られるため、余計な仲介手数料がかかりません。

このような理由から、カニは店舗で買うよりも通販を利用した方が安いというわけですね。

クーポンやキャンペーンを利用できる

カニ通販では、定期的にキャンペーンを行っていたりクーポンを使用できたりします。

これらを利用すれば、お試しの低価格でカニが購入できたり、送料がかからなかったりしてお得です。

使えるクーポンやキャンペーンがあれば、ぜひ活用してみましょう。

訳あり品が購入できる

カニ通販では、本来なら処分してしまうような訳あり品を購入できます。

訳あり品は、脚が折れていたり形が悪かったりなど、見た目に問題があるカニが対象です。

そのため、味や品質が悪いわけではないので購入しても問題ありません。

ギフトやお客さんに振る舞うのには適さないかもしれませんが、家族で食べる分には問題ないでしょう。

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見た目が悪いだけで安くなるならとてもお得ですね!

カニが今後安くなる可能性はある?

現在、カニの高騰が続いていますが、今後もカニの値上げは続くと予想されています。

そのため、カニがさらに値上げされることはあっても安くなることは考えにくいでしょう。

というのも、減ってしまった水産資源をすぐに元へ戻すことはできないからです。

ただし、今後カニの値段が劇的に安くなることはなくても、多少の値下がりもないとは言い切れません。

そのため、少しでも安くカニを購入したいのなら、カニ相場の動向について常にアンテナを立てておく必要あるでしょう。

カニが高い理由についてのまとめ

今回は、高級品であるカニが近年さらに価格高騰している理由について紹介してきました。

カニは過去の乱獲によって個体数が減少しており、全体的な漁獲量が減少しているのが価格高騰の主な理由でした。

また、海外からの輸入量も減少していたり、カニの養殖が難しかったりすることも理由の一つです。

そのため、これからも価格が下がることは考えにくく、さらなる値上げの可能性もあるでしょう。

そこで、おすすめなのがカニの中でも比較的が価格安い紅ズワイガニです。

カニ通販で購入すれば、店舗で買うよりもさらにお得に手入れられます。

気になる方は、こちらの記事でおすすめのカニ通販サイトを紹介しているので、併せてご覧ください。

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