初心者でも安心!簡単に飼育できるドワーフクラブの魅力と育て方

水槽で飼育できる小型カニの中でも、特に初心者にオススメなのがドワーフクラブです。

ドワーフクラブをおすすめする理由は、体が小さいため、飼育の手間がかからない点にあります。

また、見た目も可愛くて観察の楽しみも大きいでしょう。

今回は、そんなドワーフクラブの魅力と育て方について詳しく紹介していきます。

ドワーフクラブの飼育を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ドワーフクラブとは

ドワーフクラブとは、甲長1.5cm〜2cm程度の小型の淡水カニです。

インドネシアのスラウェシ島やボルネオ島に生息しており、カラフルな体色をしているのが特徴です。

体が小さく色鮮やかなため、観賞用として注目を集めています。

また、飼育がそこまで難しくないのも人気の秘密です。

大きな水槽は必要なく、小さなプラケースで飼育できます。

ドワーフクラブの種類

ドワーフクラブには、さまざまな種類が存在しており、体やハサミの色がそれぞれ異なります。

そのため、見た目で気になる種類を選ぶのも、楽しみの一つといえるでしょう。

バンパイアクラブ

バンパイアクラブは、黄色い目が吸血鬼に似ていることからその名がつけられた、人気の高い種類です。

紫色の体色も、より一層バンパイア感を引き立てます。

レッドデビルクラブ

甲羅とハサミが赤いドワーフクラブです。

甲羅とハサミ以外は黒く、甲羅に模様がある場合もあります。

ディープレッドバンパイアとも呼ばれている、バンパイアクラブと並んで人気の高い種類です。

ディープオレンジクラブ

全体的に鮮やかなオレンジ色をしているドワーフクラブです。

個体によっては、甲羅に白い模様が入ります。

イエローバンパイアクラブ

見た目はバンパイアクラブと似ていますが、目の色が黄色にならない点で見分けられます。

鮮やかな紫色の体色が特徴です。

ブルーバンパイアクラブ

紫の体色と、背中に背負った水色の模様が特徴です。

ハサミはオレンジ色をしており、黄色い目も魅力的です。

タンジェリンバンパイアクラブ

オレンジ色の背中がとても鮮やかです。

紫色のハサミと、バンパイアクラブの中でも珍しい黒い目が特徴です。

レッドデビルカーニバルクラブ

甲羅やハサミ、脚だけでなく、目までも真っ赤に染まった体色をしているのが、レッドデビルカーニバルクラブです。

レッドデビルクラブよりも赤みが強く、希少性が高いドワーフクラブとして人気があります。

ドワーフクラブの魅力は?

ドワーフクラブには、主に以下のような魅力があります。

  • 見た目が可愛い
  • 飼育が比較的容易
  • バリュエーション豊富な種類

それぞれの魅力について見ていきましょう。

見た目が可愛い

ドワーフクラブは、成体でも甲長が2cm程度の小柄なので、見た目が可愛く観賞用として最適です。

また、カラフルな色合いも魅力で、それぞれに名前をつけて楽しむのもよいでしょう。

飼育が比較的容易

小柄なドワーフクラブは、飼育に広いスペースが必要なく、お世話が比較的簡単です。

雑食性でなんでも食べるので、エサにも困りません。

しかし、飼育環境を整えないと長生きできないので、その点には注意が必要です。

バリュエーション豊富な種類

ドワーフクラブには多くの種類がり、それぞれに色や模様が異なります。

そのため、好みに合わせてドワーフクラブを育てられます。

色合いに合った水槽にするなど、個性的な飼育環境を作れることも、ドワーフクラブを育てる魅力の一つでしょう。

ドワーフクラブを飼うときに気をつけること

ドワーフクラブは、とても繊細な生き物です。

そのため、少しでも長生きさせてあげるために以下の点に注意して飼育するようにしましょう。

  • 室温に気をつける
  • 環境作り
  • 与えるエサ

それぞれの注意点について確認していきます。

室温に気をつける

ドワーフクラブを飼育するのに適切な室温は、20度〜28度です。

野生のドワーフクラブは、亜熱帯や熱帯地域に生息しているため、寒さに耐性がありません。

そのため、18度以下の低い温度になると、活動が鈍ります。

しかし、室温が暑すぎても死んでしまう可能性があり、適切な温度を徹底して飼育する必要があります。

環境作り

ドワーフクラブに限らず、カニを飼育する際は、水辺と陸地の両方を作る必要があります。

水辺はドワーフクラブの全身が浸かるほどの水深にし、陸地は砂や砂利などを敷き詰めて作成しましょう。

岩や石、植物などを入れておくと、ドワーフクラブの隠れる場所となります。

カニは自分よりも大きい物体に隠れる習性があるため、このようなアイテムを入れていると、ドワーフクラブのストレスを緩和させられます。

また、水質は綺麗に保っておく必要があるので、こまめな水換えも忘れずに行いましょう。

与えるエサ

ドワーフクラブは雑食性です。

そのため、観賞魚用の人工飼料や虫、水草などなんでも食べます。

また、小さな体にもかかわらず大食いなので、しっかりとエサを与えてあげなければいけません。

エサが足りずお腹を空かせてしまった場合は、共食いしてしまうことも。

そうならないためにも、十分なエサを与えるようにしましょう。

ドワーフクラブを繁殖させることはできる?

オスとメスのドワーフクラブを、同時に飼育することによって繁殖は可能です。

ドワーフクラブの繁殖に大切なポイントは以下のとおりです。

  • 繁殖可能な体になるのに時間がかかる
  • カニの体が埋もれるくらいの水深にする
  • 交尾後はたくさんのエサを与える

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

繁殖可能な体になるのに時間がかかる

ドワーフクラブは、エビやザリガニと違って成長スピードが遅い生物で、繁殖できる体に成長するためには、1〜2年かかるといわれています。

そのため、繁殖を考えているのなら、すでに1〜2年経過した個体を選んで飼育するようにしましょう。

また、交尾はメスの脱皮後に行われる点を押さえておきましょう。

カニの体が埋もれるくらいの水深にする

ドワーフクラブの交尾は水中で行われ、水深が浅いと交尾をしてくれません。

そのため、カニの体がすっぽりと埋もれるくらいの水深にしましょう。

交尾後はたくさんのエサを与える

交尾後のメスは、卵に栄養を与えるために食欲が増加します。

そのため、交尾後はエサをたくさん与えて、栄養を枯渇させないように注意しましょう。

せっかく交尾を終えても、栄養が足りていなければ卵はつけてくれません。

ドワーフクラブに関してよくある質問

続いては、ドワーフクラブを飼育するうえでよくある質問について紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

エサを食べないんだけどどうしたらいい?

ドワーフクラブは、小柄ながらエサをたくさん食べる生物です。

しかし、騒音が多かったり光量の加減だったりといった飼育環境が悪いと、餌を食べない可能性があります。

与えているエサが間違っていないとなると、ドワーフクラブのストレスとなっている要因がないか、改めて確認してみるとよいでしょう。

ドワーフクラブは何年生きる?

ドワーフクラブの寿命は、平均で4〜5年といわれています。

しかし、販売されているドワーフクラブは産まれてから数年の年月が経過している場合がほとんどなので、実際に飼育できるのは2〜3年程度です。

少しでも寿命を伸ばしてあげるためにも、しっかり水槽の中を掃除して衛生管理を徹底するようにしましょう。

ドワーフクラブが動かなくなった

ドワーフクラブは寒さに弱い生き物です。

そのため、気温や水温が低下していると動きが鈍くなってしまいます。

室温が18度以下になっている場合は、暖房やヒーターをつけるなどして、飼育環境を整えてあげましょう。

ドワーフクラブはどこで購入できる?

ドワーフクラブは、ペットショップやホームセンター、ネットなどで購入できます。

価格に関しては、1匹1,000円程度が相場です。

陸地だけで飼育できる?

カニはエラ呼吸を行う生物のため、陸地だけで飼育はできません。

魚と同様に、水中の酸素を取り込む必要があります。

そのため、飼育する際は、ドワーフクラブが埋もれる程度の水中環境を作ってあげる必要があります。

しかし、ドワーフクラブは主に陸地で生活するため、陸地の面積を多めに取ってあげるとよいでしょう。

水換えはどれくらいの頻度で行う?

水換えは週に1回、最低でも2週間に一回は行うようにしましょう。

また、フィルターはなくても問題ありませんが、設置することで綺麗な水質を保てます。

ドワーフクラブの飼育環境に水量は必要ないため、フィルターを使うとなると底面フィルターがおすすめです。

このように、余裕があれば水換えだけでなくフィルターなども駆使して、清潔な環境を維持するようにしましょう。

ドワーフクラブ以外に飼育に適したカニはいる?

ドワーフクラブは、その可愛さや飼いやすさから飼育に適しているといわれていますが、ほかにも飼育に適したカニがいます。

それは、サワガニです。

サワガニは、全国の川に生息している馴染みの深いカニですが、食用以外にも飼育も可能です。

飼育方法は、ドワーフクラブと同様に陸地も水辺を作る必要があります。

ドワーフクラブは、ペットショップなどで購入する必要がありますが、サワガニなら手軽に捕獲できます。

サイズも小さくて飼いやすいので、近くの川で捕獲して育ててみてはいかがでしょうか。

ドワーフクラブの飼育方法についてのまとめ

今回は、観賞用のカニとして人気の高いドワーフクラブについて紹介してきました。

ドワーフクラブは、見た目が鮮やかなだけでなく、サイズも小さいため、観賞用のペットとして最適なカニです。

ドワーフクラブを飼育する際は、室温を20度〜28度に保ったり、ストレスのかからない飼育環境を整えたりすることが大切です。

しかし、ほかのペットなどに比べると飼育自体は簡単なので、初心者でも気軽に飼ってみることができるでしょう。

ぜひ、可愛らしいドワーフクラブから癒しをもらってみてはいかかでしょうか。

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