寒さが増してくると食べたくなる食品の代表格であるカニは、一般的にオスの方がたくさん身が詰まっていて美味しいとされています。
しかし、カニのメスには内子と呼ばれる卵をつけることから、カニ好きからはとても人気があります。
そこで今回は、カニのオスとメスの見分け方や味や値段の違いについて紹介していきます。
ぜひ、カニを購入する際の参考にしてみてください。
さまざまなカニのオスとメスの見分け方
まずは、以下のカニのオスとメスの見分け方について紹介します。
- 毛ガニ
- タラバガニ
- ズワイガニ
- 花咲ガニ
- ワタリガニ
- タカアシガニ
- モクズガニ
それぞれのカニの違いについて、見ていきましょう。
毛ガニのオスとメスの見分け方
毛ガニは、オスとメスによって大きさが異なり、ほかのカニと同様、オスの方が大きく成長します。
また、オスのふんどしはメスよりも小さく、形は三角形をしています。
対して、メスのふんどしはオスよりも大きく、半円状の形です。
味についてもオスとメスによって違いがあり、基本的にオスの方が美味しいと評判です。
これは、メスは抱卵と排卵によって体力を消費し、身が痩せてしまう傾向があるためです。
そのため、餌をたくさん食べて栄養を蓄えているオスの方が、身が締まって美味しいとされています。
以上のように、毛ガニのオスとメスには大きさやふんどしの形状、味の違いがあります。
また、毛ガニは漁業規則が厳しく、脱皮して大きくなるのに時間がかかるため、乱獲してしまうと絶対数が減ってしまいます。
メスはオスに比べて成長が遅いため、資源保護の観点によって漁獲が禁止されています。
そのため、市場に出回るものはすべてオスであるため、メスの味を楽しむことはできません。
タラバガニのオスとメスの見分け方
ヤドカリの仲間であるタラバガニは、ふんどしの形でオスとメスを見分けられます。
オスのタラバガニのふんどしは、三角形をしているのに対して、メスは半円形でオスよりもふんどしが大きいのが特徴です。
そのため、腹部を見れば性別が判断できます。
しかし、市場に流通しているタラバガニのほとんどはオスのタラバガニです。
日本ではタラバガニのメスを捕獲することが禁止されていることが原因ですが、販売規制はないため、輸入されたメスのタラバガニが市場に出回ることもあります。
ただし、タラバガニのメスは、オスに比べて人気が低く、価格もオスの3分の2程度といわれています。
これは、メスは脱皮の回数が少なくサイズがひと回り小さいのと、産卵のためにエネルギーを使って、身が少なくなることが原因です。
しかし、メスにはオスにない絶品の内子を味わえるため、見かけたら購入してみるのもおすすめです。
ズワイガニのオスとメスの見分け方
全国各地にさまざまなブランドがあるズワイガニは、オスとメスで大きさがかなり異なります。
オスは甲羅や脚が大きく、全体的なサイズもメスよりひと回り大きく成長します。
また、身に関しても、オスの方がたくさん詰まっており人気です。
しかし、メスはサイズが小さい代わりに濃厚な内子を持っているため、どちらも人気が高いのは間違いありません。
さらに、ふんどしでもオスとメスの見分けができ、オスの方が三角形、メスが半円形になっている特徴があります。
また、ほかのカニと違うのは、オスとメスはもちろん、地域によっても呼び名が異なる点です。
例えば、山陰地方ではオスのズワイガニを松葉ガニと呼び、メスのズワイガニを親ガニと呼びます。
このほかにも、さまざまな地域名が付けられており、ブランド化されているのもズワイガニの特徴です。
花咲ガニのオスとメスの見分け方
4大カニの一つである花咲ガニは、オスとメスで、獲れる漁港が限られていたり、漁獲制限が厳しかったりすることから、幻のカニと呼ばれています。
そんな花咲ガニは、ズワイガニやタラバガニのように、オスの方がメスよりもひと回り大きいといったような、サイズの違いに顕著な差はありません。
しかし、身に関してはほかのカニと同様、オスの方が身入りが良く、味も濃厚です。
一方で、価格になるとオスよりもメスの方が高く取引される傾向にあります。
これは、花咲ガニの内子が旨味の詰まった濃厚な味わいとして、人気が高いからです。
オスの身とメスの内子、どちらも絶品なので、食べる機会があればぜひ一度賞味してみてください。
ワタリガニのオスとメスの見分け方
日本列島のほぼすべてに生息するワタリガニは、爪の長さや甲羅の色などさまざまな要素からオスとメスを見分けることが可能です。
爪の長さは、メスの方が丸みを帯びており、爪のある脚を曲げると、甲羅と同じぐらいの長さをしています。
対して、オスの爪はメスよりも長く、爪のある脚を曲げると、甲羅よりも大きくなります。
甲羅の色はオスの方が青みがかっており、甲羅の形もオスの方が棘が鋭くて大きいのが特徴です。
また、腹部についているふんどしの形がオスは三角形で、メスは幅が広く丸みを帯びています。
このように、ワタリガニは身体的特徴で、オスとメスの違いをかなり感じられるでしょう。
味に関しては、オスの方が身がぎっしり詰まっているのに対して、メスは濃厚な内子が特徴です。
そのため、カニの身を味わいたいならオスのワタリガニを、内子を味わいたいならメスのワタリガニを購入するのがよいでしょう。
タカアシガニのオスとメスの見分け方
世界最大の甲殻類といわれるタカアシガニは、深海に生息しているため、その生態はあまり解明されていません。
そんなタカアシガニのオスとメスの違いは、ハサミ脚の大きさです。
オスのタカアシガニは、一番上のハサミ脚がほかの脚よりも大きく成長します。
対して、メスのタカアシガニは、ハサミ脚が小さいままで体やほかの脚が成長します。
また、ふんどしでもオスとメスの違いがあり、鋭角な三角形をしているのがオスで、幅広い形をしているのがメスです。
タカアシガニは、濃厚でクリーミーな蟹味噌が人気なので、蟹味噌目当てに一度購入してみてはいかがでしょうか。
モクズガニのオスとメスの見分け方
川で獲れるカニであるモクズガニは、ウニのように濃厚な蟹味噌が人気です。
そんなモクズガニのオスとメスは、ふんどしの形で見分けます。
オスのふんどしは三角形をしており、メスは丸みがあり線が横に入っています。
また、オスのほうが大きく成長するといわれますが、一概に大きさでオスメスを測れるほどの違いはありません。
ほかにも、オスの方が毛深いなど、モクズガニには性別によって身体的な違いが複数見られます。
身に関しては、食べられる部分が少ないため、濃厚な蟹味噌と内子を同時に味わえるメスの方が人気です。
なぜオスとメスでふんどしの形が違う?
さまざまなカニのオスとメスの違いについて見てきましたが、ほとんどのカニに共通しているのが、オスとメスでふんどしの形が異なる点です。
これは、メスのカニがふんどし部分で卵を育てているからです。
卵を抱えるメスは、ふんどしを半円状で広くして、より多くの卵を育てられるようになっています。
そのため、ふんどし部分を確認すればオスかメスかは判断できますが、脚だけで販売されているケースもあるでしょう。
そのような場合、見分けは困難になるので、販売員の方に尋ねてみるようにしましょう。
美味しいカニの見分け方
カニを購入する際は、少しでも美味しいカニを見分けるポイントを、事前に把握しておくことが大切です。
そんな、美味しいカニの見分け方は以下の3つです。
- 甲羅の硬さや状態を確認する
- 重さを確認する
- 臭いを確認する
カニは個体によって、身入りの良さや新鮮さが異なるので、しっかり確認しておきましょう。
甲羅の硬さや状態を確認する
カニは、堅ガニと呼ばれる脱皮から時間の経過したカニの方が身がたくさん詰まっていて美味しいとされています。
脱皮直後のカニは、甲羅が柔らかいので、実際に触ってみて、甲羅の硬いカニを選ぶようにしましょう。
また、カニの甲羅には黒いぶつぶつがついている場合がありますが、これはカニビルという寄生虫の卵です。
この卵は脱皮と共に剥がれてしまうため、甲羅にはたくさんついている方が脱皮から時間が経過しているという目安となります。
そのため、カニビルの卵がどれだけついているのかも、一つの判断材料にしてみるとよいでしょう。
重さを確認する
少しでも身が詰まっているカニを選ぶには、重さを確認することが大切です。
同じサイズのカニでも、重い個体の方が身や蟹味噌がたくさん詰まっている可能性が高いでしょう。
そのため、実際に持ち上げてみてずっしりとした重量感のあるカニを選ぶのがおすすめです。
臭いを確認する
カニの新鮮さを確認するためには、カニから発せられる臭いを確認しましょう。
カニは、お腹の部分が特に臭いを感じやすくなっています。
そのため、お腹の部分を嗅いで不快な臭いがする場合は、鮮度が落ちて腐敗が始まっている証拠です。
カニは少なからず、臭いのある生き物ですが、ほかの個体と比べても鼻をつんざくような臭いのするものは避けるようにしましょう。
カニのオスとメスの見分け方についてのまとめ
今回は、カニのオスとメスの見分け方について紹介してきました。
カニの性別は、種類にもよりますが、サイズやふんどしの形などを確認することで見分けられます。
また、オスとメスによって味や値段も違うため、どちらを購入するのがよいのかを事前にしっかりと確認するようにしましょう。
そして、目当てのカニが見つかったら、カニ通販でカニを購入するのがおすすめです。
カニ通販なら、たくさんの種類から好きなカニを選べるため、選択の幅が広がります。
さらに、クーポンを使ったら通常よりもお得に購入できるため、ぜひ一度カニ通販サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
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