カニのエラは食べられない!エラを食べることのリスクについて紹介!

カニの身は、凝縮された豊かな味わいと、口の中でほろほろと溶ける食感が魅力です。

また、濃厚でコクのある蟹味噌や風味豊かな内子、プチプチとした食感がクセになる外子など、カニはさまざまな部位で違った楽しみ方ができます。

しかし、そんなカニの中でも食べられない部位があるのをご存知ですか?

カニのエラは、食べるときに必ず破棄しないといけない部位で、間違って食べてしまうと健康被害につながる可能性があります。

今回は、そんなカニのエラは、なぜ食べられないのか、食べてしまったらどうなるのかについて紹介していきます。

ケガ美
ぜひ最後までご覧ください!

カニで食べられないエラはどこにある?

カニで食べられない部位であるエラは、甲羅の中についています。

魚にもエラがありますが、魚は販売前に取り除かれるため、購入後に除去する必要はありません。

しかし、カニのエラは甲羅を開かないと取り除けないため、姿で購入したら自ら除去する必要があります。

そのため、カニを姿で購入したら、必ず甲羅の中のエラを取り除くのを忘れないようにしましょう。

エラはなぜ食べられない?

カニのエラは呼吸するための器官であり、海水と接している部分であるため、雑菌や汚れが付着しやすいことが知られています。

また、エラは他の部位に比べて腐りやすいことからも、食べるのは危険です。

しかし、最近は水揚げ後すぐに、ボイルで一度火を通すことが一般的になっているため、エラを食べることによる健康被害の危険度は下がっています。

それでも、カニのエラを食べることはさまざまなリスクがあるため、必ず取り除くようにしましょう。

エラを食べてしまったらどうなる?

活ガニ以外のカニは、水揚げされたら即ボイルされているため、エラが腐敗する心配は少ないでしょう。

しかし、活ガニの場合や、ボイルまでに時間が経過している場合は、エラが腐敗していたり、菌や寄生虫が付着している可能性があります。

そのようなカニを食べてしまったときに、起こり得るリスクは食中毒です。

続いては、エラを食べることのよって起こるかもしれない、腸炎ビブリオ食中毒とナグビブリオ食中毒について見ていきましょう。

腸炎ビブリオ食中毒

腸炎ビブリオは、海に生息する魚介類に感染する細菌です。

この細菌が感染したカニや魚を食べることによって、人へ感染する可能性があります。

感染すると、下痢や吐き気、発熱などの症状が8〜24時間後に現れます。

また、調理器具からの二次感染も起こりやすいため、使用した器具は十分に消毒しましょう。

なお、夏場は細菌が繁殖しやすいため、特に注意が必要です。

ナグビブリオ食中毒

ナグビブリオは、河川や海水に生息する水生菌で、下水汚染がある場所では1年以上も生き続けられる特徴を持っています。

この菌の形はコレラ菌に似ており、主な症状としては、下痢や腹痛、嘔吐です。

感染後の潜伏期間は5〜12時間で、便が水のようになることが多く、上記の症状に加えて発熱も起こることがあります。

多くの場合、ナグビブリオ食中毒は数日で回復しますが、基礎疾患を持っている人や39℃以上の発熱がある場合は抗菌薬が必要です。

この菌は、汚染された魚介類や調理器具を介して感染することがあるため、衛生管理には十分注意するようにしましょう。

エラを食べて死ぬことはある?

基本的に、エラを食べて死ぬことはありません。

また、エラを食べると食中毒になるというのも、冷凍技術が確立されていなかった昔にいわれていたことです。

そのため現在では、エラを食べたからといって大きな健康被害になることは考えにくいでしょう。

しかし、活きているカニを食べるときや、しっかり保存ができていなかったりすると危険です。

エラを食べたとしても、美味しいものではないため、リスクを負ってまで食べるようなものではありません。

そのため、エラは必ず調理前に取り除くようにしましょう。

エラの取り方

エラは甲羅の中についています。

そのため、まずは甲羅を取り外す準備をしましょう。

カニについている脚を根元から切り、胴体だけにします。

そのあと、腹部についているふんどしと呼ばれる三角形の部分を、ハサミか手を突っ込んでパカッと外しましょう。

外したふんどしに手を入れて、グッと力を入れると甲羅が外れます。

このとき、蟹味噌が流れ出ないように、甲羅を下にして行うのがコツです。

甲羅が外せたら、甲羅についているエラを外します。

両脇についている白いびらびらがエラになるので、ハサミで根元から切り落とすようにしましょう。

ズワ子
カニを姿で購入したら、この手順でエラを取り除きましょう!

カニにつく寄生虫とは

モクズガニやサワガニといった、淡水産のカニに多い寄生虫に肺吸虫があります。

肺吸虫は、肺に寄生し多彩な病変を示すのが特徴です。

これまでに、胸痛や肺に水が溜まるなどの症状が報告されています。

海に生息するカニに肺吸虫のリスクはありません。

甲羅についている黒いぶつぶつは?

カニの甲羅に付着することのある黒いぶつぶつは、カニビルと呼ばれるヒルの卵です。

カニビルは、カニに寄生する寄生虫の一種ですが、カニビル自体がカニについていることは少なく、卵の状態でカニの甲羅などに付着することがあります。

カニビル自体は、加熱することで死滅するため、間違って食べてしまっても体に害はありません。

ただし、食べても美味しいわけではないので、意図的に食べるようなことは避けましょう。

カニビルがたくさんついているカニは美味しい?

カニビルがたくさんついているカニは、一般的に品質が高いといわれています。

それは、カニは脱皮によってサイズを大きくしていくため、脱皮直後は身が少ないという特性に起因します。

この特性を踏まえると、カニは脱皮から時間が経っているほど身詰まりがよいことがわかります。

カニにつけられたカニビルの卵は、脱皮と共に剥がれるため、卵をたくさんつけているのは脱皮から時間が経っている証拠です。

これらを踏まえると、カニビルの卵がたくさんついている個体は、身がたくさん詰まっていて美味しいといえるでしょう。

ただし、脱皮直後でも卵をたくさんつけていたり、脱皮から時間が経っても卵をつけられていない個体もあります。

そのため、卵の多さは一つの参考程度にするのがよいでしょう。

カニの食べられる部分は?

カニの醍醐味は、ぷりぷりとした身ですが、そのほかにも濃厚な内子や食感の良い外子、クリーミーな蟹味噌と、さまざまな楽しみ方ができます。

それぞれの特徴についてみていきましょう。

カニの身は柔らかくてジューシーで、食感も良く、噛めば噛むほど旨味が口いっぱいに広がります。

そのため、さまざまな料理に利用でき、茹でたり焼いたり蒸したりと多様な方法で調理可能です。

カニしゃぶやカニグラタン、カニの蟹味噌と身を使った味噌汁など、その楽しみ方は多岐にわたります。

そのため、カニの身は高級食材としても知られ、多くの人に愛されています。

内子

内子はカニの卵巣や卵を指します。

カニのメスにしか存在せず、見た目は紫色をしていますが、ボイルされると鮮やかなオレンジ色に変色します。

食感はしっとりとしており、濃厚でコクのある味わいが特徴です。

しかし、内子にはクセがあるため、苦手な人もいるでしょう。

そのため、好みの分かれる珍味としても知られています。

外子

カニの外子は、カニの腹部の外側に付着している受精卵です。

外子は、小さな茶色い粒々が房状に集まっているのが特徴で、内子よりもプチプチとした食感があります。

また、内子に比べてクセが少なく、あまり味がないため、食べやすいでしょう。

しかし、味が薄いため、そのまま食べるよりも醤油漬けにして食べるのがおすすめです。

蟹味噌

蟹味噌は、カニの肝臓や膵臓といった内臓を指します。

カニの甲羅から取り出した蟹味噌は、濃厚でコクがあるため、カニの風味を強く感じられます。

そのため、カニ料理の一部として人気です。

蟹味噌は一般的に、カニ身と一緒に食べたり、ご飯にかけたりすることが多く、鍋やパスタなどの料理にアレンジされることもあります。

しかし、風味のクセが強いことから、人によって好き嫌いが分かれることもあるでしょう。

腐ってしまって食べられないカニの特徴

腐ってしまって食べられないカニの特徴は以下のとおりです。

  • 変色している
  • 臭いが強い
  • ぬめぬめしている

それぞれについてみていきましょう。

変色している

カニは、腐ると変色するため、変色しているカニには注意が必要です。

特にカニ身は、鮮度が落ちると、だんだんと黒ずんできます。

これは、酸化によって起こる現象で、バナナの皮が黒くなるのと同じ原理です。

そのため、多少の変色は味や風味に問題はありませんが、変色が大きく進んでいる場合は、腐っている可能性があるため、注意しましょう。

臭いが強い

腐敗が進んでいるカニは、アンモニア臭のような強烈な臭いを発するようになります。

しかし、カニは生物であるため、多少の臭いを感じるのはおかしなことではありません。

しかし、鼻をつんざくようなきつい臭いを感じたら食べないようにするのが無難です。

また、臭いは甲羅よりもお腹側の方が感じやすいので、確認する際は、お腹側を嗅ぐようにしましょう。

ぬめぬめしている

甲羅や殻にぬめりがある場合は、鮮度が落ちている証拠です。

カニは本来、ぬめりが強い生物ではないため、強いぬめりが感じられる場合は、臭いや変色なども併せて確認するようにしましょう。

少しでもおかしいと感じたら、食べないようにするのが得策です。

カニの食べられない部位についてのまとめ

今回は、カニの食べられない部位であるエラについて紹介しました。

エラには、寄生虫や雑菌が多く生息している可能性があるため、食べずに破棄しなければなりません。

汚染されたエラを食べてしまうと、食中毒になる危険性があります。

カニを食べて、体調を壊さないためにも、エラは必ず除去してから調理するようにしましょう。