冬の味覚として人気のカニですが、生ものとしての怖さもあります。
賞味期限が切れて鮮度が落ちてしまったカニを食べてしまうと、食中毒の原因となるでしょう。
カニによって引き起こされる食中毒は、最悪の場合死に至るケースもあるなど、大変危険です。
そこで今回は、カニの賞味期限について以下の内容で紹介していきます。
- さまざまな状態のカニの賞味期限
- 腐っているカニの特徴
- カニによって起こる食中毒
- カニの保存方法
そのほかにも、新鮮なカニを見分ける方法についても紹介していきます。
賞味期限切れのカニを食べて食中毒を起こさないように、しっかりと確認していきましょう。
カニの賞味期限はいつまで?
カニの賞味期限は、生かボイルかなど状態によって変わってきます。
それぞれの賞味期限についてみてみましょう。
生のカニの賞味期限
生のカニは冷凍の状態なら1ヶ月ぐらいが賞味期限となります。
しかし、家庭用の冷凍庫は業務用の冷凍庫に比べて温度が高いので、1ヶ月以内にはなるべく食べるようにしましょう。
鮮度を落とさずに食べるのなら2〜3週間程度が目安になります。
そのため、冷凍されているから大丈夫と思うのではなく、長期的に放置せずになるべく早く食べてしまうようにしましょう。
ボイル済みのカニの賞味期限
ボイル済みの冷凍カニの賞味期限は、約2〜3週間です。
しかし、冷凍庫に食材がたくさん入っていたり扉の開閉が多かったりすると冷凍庫内の温度が高くなってしまいます。
そのため、冷凍庫の状況によっては鮮度の落ちが速くなる点に注意しましょう。
解凍済みのカニの賞味期限
解凍済みのカニの賞味期限は2日程度です。
冷凍されているカニと比べて、日持ちする日数はかなり少なくなっているのがわかります。
そのため、解凍したカニはすぐに食べるようにしましょう。
また、カニを解凍する際はすべてのカニを解凍するわけではなく、食べる分だけを解凍することが大切です。
万が一食べ切れなくてそのまま保存する場合は、なるべく次の日には食べきってしまうようにしましょう。
カニの賞味期限が切れてもいつまでなら食べても大丈夫?
一般的な食品であれば、賞味期限が過ぎてもある程度は食べても問題がないように作られています。
しかしカニの場合は、賞味期限が切れたと同時に鮮度がどんどん落ちていくので、ほかの食品のように1〜2週間放置するのは危険です。
理想は賞味期限が切れる前に、すべてのカニを消費してしまうことです。
それでも、万が一賞味期限を過ぎてしまった場合には、見た目や臭いなどカニの鮮度が落ちたときに現れる現象をがないかを必ず確認するようにしましょう。
カニが腐りかけているときの特徴
賞味期限が切れている場合はもちろん、切れていなくてもこれらの特徴が出ているカニは腐っている可能性があるため、危険です。
- 異臭がしている
- ぬめりがある
- 変色している
- 身が溶けている
それぞれの現象について詳しくみていきます。
腐ったカニを間違って食べてしまわないためにも、しっかりと確認していきましょう。
異臭がしている
カニが腐敗すると、鼻をつんざくような異臭を放つようになります。
カニは腐っていなくても、少なからず臭いはしますが、アンモニア臭のような不快な臭いがしている場合は危険です。
甲羅の部分ではなかなか臭いは感じられませんが、お腹の部分は臭いが出やすくなります。
鮮度が気になるときは、カニを裏返してみて異臭がしていないか臭いを嗅いで確かめるようにしましょう。
ぬめりがある
カニを触った際にぬめりがある場合も、鮮度の低下が考えられます。
ぬめりが強いと腐敗している危険性があるので、注意が必要です。
カニを購入する際にも、甲羅がぬめぬめしていると古くなっている可能性があるので避けた方が無難でしょう。
変色している
カニは体内に含まれるタンパク質の中にあるチロシンが酸化することによって、黒く変色します。
しかし、これは色素が黒く変化しているだけなので、変色したからといって味や風味が落ちたりするわけではありません。
そのため、黒く変色していても腐っているわけではないので、食べてしまっても問題ありません。
しかし、変色がかなり進んでいる場合は、鮮度がかなり落ちている証拠です。
解凍したカニを常温で長時間放置していたなど、間違った保存をしていると変色は進んでしまいます。
多少なら問題ありませんが、変色がかなり進んで異臭がする場合は、食べるのを控えた方がよいでしょう。
身が溶けている
カニの腐敗が進むと、だんだんと身が溶けていきます。
そのため、身が溶け始めていると腐敗が進んでいる証拠です。
溶けるだけでなく身も柔らかくなるので、これらの状態変化を起こしているカニを食べるのはやめておいた方がよいでしょう。
腐ったカニを食べて起こる食中毒
賞味期限が切れて腐ってしまったカニを食べると、腸炎ビブリオ菌食中毒という食中毒を引き起こす危険性があります。
高齢者や持病のある方がかかると、最悪の場合死に至るケースもある危険な食中毒です。
どのような症状があるのか確認していきましょう。
腸炎ビブリオ菌食中毒
腸炎ビブリオ菌食中毒は、海産の魚介類を食べることによって発症する危険性のある食中毒です。
症状としては、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐などが確認されています。
潜伏期間は8〜24時間です。
また、まな板や包丁を介して症状が出る場合もあるので、カニを調理した器具は十分に洗浄するようにしましょう。
カニの正しい保存方法
カニは間違った保存方法をすると、鮮度が大きく低下してしまいます。
そのため、正しい保存方法で保存する必要があります。
続いては、冷凍されているカニと解凍済みのカニの正しい保存方法についてみていきます。
鮮度の悪いカニを食べてしまわないためにも、しっかり確認していきましょう。
冷凍されているカニの保存方法
未解凍でまだ冷凍されているカニは、ビニール袋に2〜3重にして冷凍庫で保存します。
保存期間は2〜3週間で、1ヶ月以内には必ず食べるようにしましょう。
解凍済みのカニの保存方法
解凍済みのカニは、乾燥させないためにラップで包み冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間の目安は2日間です。
解凍したカニはすぐに鮮度が落ちてしまうので、なるべく早く食べてしまう必要があります。
また、一度解凍したカニを再度冷凍することはできません。
再冷凍すると、カニの細胞を傷つけて品質を損なってしまいます。
そのため、カニは必要な分だけ解凍するなどして、なるべく解凍済みの状態で保存しないように注意しましょう。
新鮮なカニの見分け方
カニを少しでも長く保存するためには、新鮮なカニを見極めて購入する必要があります。
新鮮でないカニを購入してしまうと、賞味期限よりも前にダメになってしまうことも考えられるでしょう。
新鮮なカニを見極めるためのポイントは以下のとおりです。
- 活きのよさ
- 甲羅の色
- 臭い
それぞれについて詳しくみていきましょう。
活きのよさ
生簀からカニを選ぶ際は、活気よくたくさん動いているカニを選ぶようにしましょう。
活きのよさは、新鮮さに直結します。
また、活きのよいカニは身が詰まっていて美味しい可能性も高いでしょう。
そのため、新鮮なカニを選ぶために活発なカニを選ぶのがおすすめです。
甲羅の色
甲羅の色が鮮やかであれば、そのカニは新鮮な証拠です。
カニは時間の経過と共に甲羅の色が茶色味がかってきます。
そのため、鮮やかな色をしているカニの方が新鮮だといえるでしょう。
臭い
鮮度が落ちているカニは、臭いがきつくなります。
そのため、臭いが強く出ているカニは鮮度があまりよくないといえるでしょう。
カニのお腹部分を嗅いでみて、不快な臭いがしないか確認するようにしましょう。
カニを解凍するときに注意すること
カニを美味しく、そして安全に解凍するためには以下のことに気をつける必要があります。
- レンジで解凍しない
- 直接流水で解凍しない
- 全て解凍しない
それぞれみていきましょう。
レンジで解凍しない
レンジで解凍すると時間がかからず便利かと思われますが、繊細なカニには高温すぎるため危険です。
レンジで解凍するとカニの旨味を損ない、身がパサパサします。
また、臭いの原因にもなるのでレンジでの解凍をしないようにしましょう。
直接流水で解凍しない
流水解凍は短時間で解凍できる解凍方法ですが、直接水につけるとカニの旨味が損なわれるので注意が必要です。
流水で解凍する際は、ビニール袋に入れて水に触れないようにしましょう。
全て解凍しない
カニを美味しくいただくには、全て解凍させないことが大切です。
半分ほど溶けた状態がカニの風味が出て美味しいので、身が溶け始めて中心だけ硬い状態で調理するようにしましょう。
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おすすめのカニ通販は以下の記事で紹介しているので、こちらも併せてご覧ください。
関連記事:カニ通販で人気のおすすめ10サイトをランキング形式で徹底比較
カニの賞味期限についてのまとめ
今回はカニの賞味期限について紹介してきました。
カニの賞味期限は以下のとおりです。
- 生の冷凍カニは1ヶ月
- ボイル済みの冷凍カニは2〜3週間
- 解凍済みのカニは2日
このように、カニの賞味期限は冷凍されているかやボイルされているかで変わります。
特に解凍済みのカニは賞味期限が早いため、なるべくすぐに食べてしまう必要があるでしょう。
また、カニの傷みを加速させないために大切なのが、最適な方法で保存することです。
鮮度の落ちたカニを食べて食中毒にならないためにも、賞味期限や保存方法をしっかり守るようにしましょう。