日本人にとって馴染みが深い冬の味覚といえばカニです。
そんなカニの中でもあまり知られていないマイナーなカニがあることをご存知でしょうか。
それは、国内では北海道でのみ水揚げされる「花咲ガニ」です。
知名度がそこまで高くないため、カニの王道である毛ガニやタラバガニ、ズワイガニと比べるとそこまで美味しくないのかと思われるかもしれません。
しかし、花咲ガニは独特な風味でカニ通から絶大な支持を得ています。
今回はそんな花咲ガニの気になる味はもちろん、以下の内容についても併せてご紹介していきます。
- 花咲ガニの旬
- 花咲ガニの美味しい食べ方
- 花咲ガニの値段相場
そのほかに花咲ガニをお得に購入する方法ついても紹介していきます。
気になる方はぜひ最後までご覧ください。
花咲ガニとは
花咲ガニは、水揚げされる根室の地名である花咲が由来とする説が有力とされています。
日本では北海道でしか取れない希少なカニとして有名です。
その甲羅は鮮やかな赤が特徴的で、茹でるとさらに花が咲いたように紅潮するため、見た目でも楽しむことができるでしょう。
カニという名前がついていますが、タラバガニと同じようにヤドカリの仲間に分類されます。
2000年以降の漁獲量は100トン未満とかなり少なく200海里制度導入以前と比べると10分の1程度まで減少しています。
これはかつての乱獲で個体数が減少したことによって、禁漁や漁獲制限が行われたという経緯があるためです。
このような理由から、花咲ガニの希少価値は高まり一部の間では「幻のカニ」とまでいわれています。
花咲ガニの旬はいつ？
ズワイガニや毛ガニは11月や12月頃から旬を迎えるので、カニといえば冬とイメージされている方も多いでしょう。
しかし、花咲ガニの旬は4月〜9月といわれており、その中でもカニの中では珍しい7月〜9月の夏の時期に多く出回ります。
そのため、冬が過ぎてからは毛ガニなどの王道のカニではなく、花咲ガニを食べるという方も多くいます。
冬以外にも新鮮なカニが食べられることを知らなかった方も多くいるかと思います。
花咲ガニはどこで食べられる？
花咲ガニの水揚げ地は主に、北海道の釧路港や花咲港に限られます。
このように漁獲地が狭いだけでなく、決められたサイズ以下の花咲ガニはリリースしなければいけないといった漁獲制限も設けられています。
そのため、水揚げされた花咲ガニはその港の近郊でほとんど消費され、北海道外にはあまり流通しないといった特徴があります。
幻のカニの別名に相応しく、北海道以外では食べるのが難しいカニといわれています。
花咲ガニを食べるならカニ通販がおすすめ
そんな花咲ガニを食べるならカニ通販を利用するのがおすすめです。
花咲ガニは流通が少ないことから現地でしか食べるチャンスはあまりありません。
しかし、カニ通販を利用すれば日本全国どこにいても花咲ガニを食べることが可能です。
カニ通販は現地に行かなくても、カニのプロが一本一本丁寧に脚の身入りを確認した高品質なカニを堪能できます。
カニを食べるためだけにわざわざ北海道まで行けないという方や、ご両親やお世話になった方へのギフトとしても大変人気となっています。
夏に旬を迎える「幻のカニ」花咲ガニが少しでも気になった方はぜひカニ通販でどのような商品があるのか確認してみてくださいね。
花咲ガニはどんな味？
それでは、肝心の花咲ガニはどのような味がするのでしょうか。
花咲ガニはなんといってもその独特な甘みとぷりぷりとした食感が特徴です。
寒い北海道の海で力強く育ったことから身がキュッと引き締まっており、食べ応えは抜群でしょう。
焼きガニはもちろん、茹でガニとしても人気が高く、旨味が詰まっていることからカニ鍋としても賞味されます。
そのほか、現地の方の間では花咲ガニと昆布や野菜をお好みで味噌汁にいれた鉄砲汁も広く愛されており、北海道の郷土料理の一つとなっています。
さらに花咲ガニは身だけでなく、蟹味噌が美味しいことでも有名です。
同じザリガニの仲間であるタラバガニの蟹味噌は、一般的にあまり美味しくないといわれることが多いですが、花咲ガニは例外です。
旨味がたっぷり詰まった濃厚な蟹味噌は、蟹味噌甲羅焼きなどにして楽しまれます。
焼いても良し、茹でても良し、鍋にしても良しな花咲ガニをぜひ一度賞味してみてはいかがでしょうか。
花咲ガニを味わえる美味しい食べ方
続いては花咲ガニを少しでも美味しく食べるための食べ方についてご紹介していきます。
定番のカニ料理から花咲ガニならではの料理まで、幅広く見ていきましょう。
花咲ガニを食べるときはぜひ参考にしてみてくださいね。
鉄砲汁
古くから北海道の漁師飯として人気だった鉄砲汁は、カニの脚をつついて食べる様が鉄砲に球を詰める様子に似ているということからその名がつけられました。
鉄砲汁は昆布と長ネギなどの野菜とカニを鍋で煮込み、味噌で味付けをしたシンプルな味噌汁です。
カニをそのまま入れてもいいですし、食べ終わったカニの殻で出汁をとるのでもOKです。
鉄砲汁は花咲ガニはもちろん、他のカニでも同じように料理していただくことができます。
お家でも簡単に再現できるので、ぜひ試してみてくださいね。
蟹味噌甲羅焼き
蟹味噌がついた甲羅をそのまま焼き網で焼くのが蟹味噌甲羅焼きです。
焦げないようにじっくりと焼きながら汁気がなくなった頃合いに火を止めます。
その後はスプーンですくって食べましょう。
そのまま食べてもいいですし、カニの身につけて食べるのも絶品です。
お酒との相性も抜群なので、ぜひ酒のつまみとしてご賞味ください。
茹で花咲ガニ
花咲ガニは定番の茹でガニでも絶品です。
作り方ですがまずは、水洗いで綺麗にしたカニを塩分濃度の高いお湯で茹でていきましょう。
こうすることで身をさらにぎゅっと引き締められます。
そのほか、カニの旨味成分を閉じ込めてくれる効果も期待できます。
茹でるときは甲羅を下にして茹でるようにしましょう。
茹でたカニは氷水で5分程度しめることによって、身が引き締まり美味しく食べることができます。
さらに身離れもするので、食べやすさも向上します。
花咲ガニは茹でても美味しいので、定番の食べ方でぜひご賞味ください。
花咲ガニの刺身
花咲ガニ本来の味を楽しみたいなら刺身でいただくのがおすすめです。
刺身の食べ方としては、持ち手を残したまま殻を剥いで取り除きます。
剥き出しになった身の部分を氷水にいれ、身が花びら状になれば完成です。
しっかり水切りしたのち、刺身として花咲ガニ本来の味を堪能してください。
花咲ガニはほかのカニに比べてぷりぷりとした食感が特徴なので、食べ応えがあるでしょう。
刺身もそこまで難しくないのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
焼き花咲ガニ
こちらもカニ料理としては定番の焼きガニです。
焼きガニの作り方は、シンプルで簡単です。
まずはコンロや網、ホットプレートなどお好きな器具を使って焼いていきます。
下にアルミホイルを敷き殻を下、身を上にして並べ、蓋をしてから3〜4分程度焼いていきます。
旨味が溜まった汁が溢れてしまうので、ひっくり返す必要はありません。
色が赤くなって、身がふっくらしてきたら完成です。
蟹味噌の甲羅焼きも用意して身をつけて食べるのも絶品です。
ほくほくの身を贅沢に味わいたかったからぜひ焼きガニでいただいてみてくださいね。
花咲ガニのオスとメスの違いは？
カニにはオスとメスの明確な違いがあり、一般的にはオスの方が人気なため、高値で取引されています。
というのもオスの方がサイズが大きく、身入りや味の濃厚さで考えるとメスより質が高くなるからです。
しかし、花咲ガニに関してはオスメスの違いはそこまで大きくありません。
むしろ、花咲ガニには漁獲制限があるため、サイズが小さいメスの希少価値がさらに高く、価格も高価に設定されています。
メスはオスに比べて身入りは劣りますが、内子と外子があり、それ目当てでメスを購入される方も少なくありません。
花咲ガニの値段相場は？
花咲ガニの1kgあたりの値段相場は約6,000円〜8,000円といわれています。
ほかのカニと比べても特別高いわけでも安いわけでもないのが特徴です。
個体の数が少ないのでその年の水揚げ量によっても値段は変動してくるでしょう。
決して高すぎて手が出せないというレベルではないので、チャンスがあれば一度は食べてみたいですよね。
花咲ガニをお得に購入する方法
カニ通販などで購入する場合は「訳あり品」を選んで購入するのがおすすめです。
訳あり品とは脚が一部折れてしまったりと、完璧な状態ではないカニのことを指し、値段も正規品よりも安く購入ができます。
訳あり品だからといって味が落ちるわけではないので、お店ではなく個人で楽しむには全然問題ないでしょう。
そのほかにも、カニ通販ならクーポンやキャンペーンなどでお得に購入できるところもあります。
花咲ガニの味まとめ
今回は花咲ガニの味について紹介してきました。
最後に本記事の内容を振り替えってみましょう。
- 花咲ガニでは国内では北海道でしかとれない貴重なカニ
- 花咲ガニの旬は7月〜9月の夏頃
- 花咲ガニは独特な甘みとぷりぷりとした食感が特徴
花咲ガニはほかのカニとは違った風味や甘みで人気のカニです。
漁獲量の少なさから北海道外での流通がほとんどなく、なかなか食べる機会はないでしょう。
しかし、カニ通販を利用すればそんな貴重な花咲ガニを日本全国どこにいても食べることが可能です。
さらにクーポンや訳あり品などを駆使すれば定価よりも安く購入することができるでしょう。
とても美味しくて貴重な花咲ガニをぜひ一度味わってみてはいかがですか？
