蟹味噌は独特な風味が人気ですが、苦味の強さから好みの分かれる食材でもあります。
実際、蟹味噌はどうしても食べられないという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、蟹味噌から感じられる苦味の原因について紹介します。
また、蟹味噌が美味しいカニの種類や蟹味噌を美味しく食べる方法についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
蟹味噌が苦くなる原因は?
前提として、蟹味噌は苦味のある食材ですが、鮮度が悪くなるとさらに苦味が強くなるのが特徴です。
蟹味噌に限らず、水産物はそれぞれ旨味成分を持っています。
苦味は、旨味成分の一つナトリウムが減少することによって発生するため、海水ではなく真水に長時間漬けていると苦味が強くなります。
そのため、水揚げから時間が経過して鮮度の落ちているカニの蟹味噌は、一般的なカニよりも苦味が強いといえるでしょう。
苦くない蟹味噌もある?
鮮度と品質の良いカニから取れる蟹味噌は、一般的な蟹味噌よりも甘みが強いといわれています。
そのため、蟹味噌独特の苦味が苦手な方は、品質の良いカニを購入してみるのがおすすめです。
実際、質の良いカニの蟹味噌なら食べられる方も多いのではないでしょうか。
たまには、普段購入しているカニよりもワンランク上のカニを選んでみるのよいでしょう。
蟹味噌の美味しさはカニの種類によっても異なる
蟹味噌の美味しさは品質や鮮度はもちろん、カニの種類によっても異なります。
続いては、蟹味噌が美味しいカニと美味しくないカニについて確認していきましょう。
蟹味噌が美味しいカニ
蟹味噌が美味しいといわれているカニは、以下のとおりです。
- 毛ガニ
- ズワイガニ
- 花咲ガニ
- モクズガニ
- 上海ガニ
これらのカニから取れる蟹味噌は、甘みが強く濃厚であるため、多くの方に愛されています。
特に毛ガニの蟹味噌は、蟹味噌といえば毛ガニといわれるほど絶品です。
ほかのカニと比べてクセも少ないため、蟹味噌が苦手な方は毛ガニの蟹味噌から試してみるとよいでしょう。
蟹味噌が美味しくないカニ
蟹味噌が美味しくないといわれているカニは、以下のとおりです。
- タラバガニ
- アブラガニ
- イバラガニモドキ
これらのカニは、タラバガニの仲間であるという共通点を持っています。
タラバガニは、生物分類上はカニではなくヤドカリの仲間であるため、蟹味噌に関しては、ほかのカニ科のカニと比較しても劣るのが特徴です。
味は苦味が強く油っぽいため、通常よりも風味にクセがあります。
そのため、蟹味噌を目当てでカニを購入するならタラバガニやアブラガニのようなヤドカリの仲間であるカニは選ばないようにしましょう。
なお、タラバガニやアブラガニは身詰まりが良いため、身を目当てにしている方におすすめです。
蟹味噌を美味しく食べる方法6つ
蟹味噌の濃厚な旨味を堪能するためには、適切な調理方法で食べることが大切です。
続いては、蟹味噌を美味しく食べられる以下6つの食べ方について紹介していきます。
- そのまま
- 甲羅焼き
- 蟹味噌パスタ
- 蟹味噌グラタン
- 蟹味噌茶碗蒸し
- 鍋
ぜひ、好みの食べ方やアレンジを見つけてみてください。
そのまま
まずは、何も手を加えずそのままの蟹味噌をいただきましょう。
ボイル済みのカニであれば、改めて加熱しなくても美味しく食べられます。
そのまま食べることで、蟹味噌が持つ本来の風味や味わいを堪能できます。
ぜひ、ご飯やカニ身と併せてご賞味ください。
甲羅焼き
甲羅焼きは、カニの甲羅にカニ身や蟹味噌を入れて焼いた料理です。
蟹味噌を一緒に焼くことで、蟹味噌のコクと風味が合わさった深い味わいを感じられます。
焼きならではの香ばしい匂いが食欲をそそるでしょう。
また、蟹味噌の風味がご飯やお酒にとても合うため、豪華なサイドメニューとしても人気です。
蟹味噌パスタ
パスタに蟹味噌を加える蟹味噌パスタも絶品です。
蟹味噌のコクがパスタに浸透し、さらに深い味わいを楽しめるでしょう。
トマトソースやクリームソースなどさまざまなソースと合うので、ぜひお好みのソースで試してみてはいかがでしょうか。
蟹味噌グラタン
蟹味噌グラタンは、グラタンに使用するホワイトソースに蟹味噌を加えたアレンジ料理です。
グラタンに蟹味噌が持つ磯の風味がプラスされ、高級感が増した仕上がりとなります。
ワインや日本酒なども一緒に、蟹味噌グラタンで贅沢なひとときを味わってみるのもおすすめです。
蟹味噌茶碗蒸し
茶碗蒸しに蟹味噌を加えると、蟹味噌が持つ磯の風味を感じられます。
蟹の旨みと卵のまろやかさが絶妙に合わさり、とても贅沢な一品です。
蟹味噌の濃厚さが茶碗蒸しにアクセントを加え、豪華な味わいを楽しめるでしょう。
鍋
カニ鍋をする際は、ぜひ蟹味噌も一緒に入れて楽しみましょう。
鍋にすることで、蟹味噌の独特なクセを軽減できるため、蟹味噌が苦手な方でも挑戦できます。
また、クセは抑えられても、まろやかなコクや風味は味わえるため、蟹味噌の良いところだけを堪能できます。
蟹味噌についてよくある質問
続いては、蟹味噌についてよくある質問について見ていきます。
蟹味噌に対する理解を深めていきましょう。
蟹味噌はカニの脳みそ?
蟹味噌は、カニの脳みそと認識されている方も多いですが、実際はカニの内臓部分を蟹味噌と呼びます。
正式には中腸腺や肝膵臓と呼ばれる部位で、人間でいう肝臓や膵臓です。
ちなみに、カニに脳みそはなく、頭部神経節がカニの脳みその役割をしています。
蟹味噌はどこに入っている?
蟹味噌はカニの胴体に入っています。
そのため、姿で茹でた後に解体すると甲羅や胴体の部分にぎっしりと詰まっています。
スプーンで無駄なく掻き出しましょう。
緑色の蟹味噌は食べても大丈夫?
蟹味噌は、ウニのように鮮やかなオレンジ色をしているというイメージを持たれている方も多いかと思います。
しかし、カニの種類によって蟹味噌の色は異なります。
そのため、蟹味噌の色が緑色だからといって味が劣っていることはありません。
しかし、鮮度が落ちた蟹味噌は黒っぽく変色するので、蟹味噌の色が黒くなっている場合は注意が必要です。
蟹味噌はどうやって保存する?
蟹味噌は傷みやすい食材であるため、長期保存には向いていません。
そのため、蟹味噌はなるべく早めに消費することが大切です。
それでも、蟹味噌を保存したい場合は、密閉できる容器に移してから冷蔵庫で保存します。
これは、空気に触れないように保存するためであり、市販されている缶詰タイプの蟹味噌も同様です。
蟹味噌を食べたら太る?
蟹味噌は100gあたり200kcal前後の高カロリーの食品ですが、一食分で考えるとカロリーは約10gで20kcal程度です。
そのため、蟹味噌を食べたからといって太る心配はないでしょう。
しかし、食べすぎてしまってはカロリー過多になる危険性があるため、注意が必要です。
また、蟹味噌には豊富なタンパク質が含まれており、筋肉の増加や代謝維持に役立つため、筋トレやダイエット中の方におすすめの食品といえます。
蟹味噌が入っていないカニがある?
カニを一杯で購入しても、中に蟹味噌が入っていない場合があります。
特に、タラバガニのようなヤドカリの仲間であるカニは、事前に蟹味噌が取り除かれている場合が多いでしょう。
これは、ヤドカリの仲間のカニは蟹味噌の品質が高くないことに加えて、加熱すると甲羅の中から蟹味噌が流れ出てしまう特性があるためです。
蟹味噌が流れ出てしまうと、身の色が変色してしまったり、身の味に影響を与えてしまったりする可能性があります。
そのため、蟹味噌が美味しくないとされるカニは、購入時に蟹味噌が入っていなくても珍しくありません。
蟹味噌は生で食べられる?
蟹味噌は鮮度の良い状態であれば、生でも食べられます。
また、生の方が蟹味噌本来の味が味わえるでしょう。
しかし、鮮度が落ちた蟹味噌であれば食中毒を引き起こす可能性があります。
食中毒になってしまうと、激しい腹痛や下痢といった辛い症状に見舞われます。
そのため、自宅で調理する際は、なるべく加熱してから食べる方が安心です。
どうしても生で食べたい場合などは、産地に赴いて現地で食べるようにしましょう。
蟹味噌が入ったカニを購入するならカニ通販!
蟹味噌を楽しむためには、蟹味噌の入ったカニを姿で丸々一杯購入する必要があります。
そこでおすすめなのがカニ通販です。
カニ通販なら店頭に並ぶコストがかからないため、スーパーなどで購入するよりも安価でカニを購入できます。
そのため、部位のみよりも価格が高い、姿でカニを購入する際におすすめです。
ほかにも、カニ通販なら産地から直接自宅に届けられるため、水揚げされたばかりの新鮮なカニを楽しめます。
蟹味噌が入った新鮮なカニを安く購入するなら、ぜひカニ通販を利用してみてはいかがでしょうか。
関連記事:カニ通販で人気のおすすめ10サイトをランキング形式で徹底比較
蟹味噌が苦い理由や美味しい食べ方についてのまとめ
今回は、蟹味噌が苦い理由や蟹味噌が美味しいカニについて紹介しました。
蟹味噌は元々苦味のある食材ですが、鮮度が落ちることによって、より苦味が増します。
そのため、苦味が弱い蟹味噌を食べるなら、なるべく新鮮なカニを購入することが大切です。
また、蟹味噌はその独特な苦味から好みの分かれる食材ではありますが、ご飯やお酒に合うとして親しまれています。
特に、カニ身と蟹味噌を甲羅で焼いていただく甲羅焼きはクセになる味わいです。
ほかにも、蟹味噌はさまざまなアレンジ料理に使用されるため、ぜひ蟹味噌を使ったお気に入りの料理を探してみてはいかがでしょうか。