ぷりぷりで甘みのある身が人気なズワイガニですが、初めて食べる方はどうやって食べたらいいのかわからない方も多いでしょう。
カニの下処理は手間がかかって難しそうなイメージを抱くかもしれませんが、慣れてしまえばそこまで難しくありません。
そこで今回は、ズワイガニの食べ方はもちろん、茹で方や美味しい料理まで紹介していきます。
これからズワイガニを食べる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ズワイガニの解凍方法
ズワイガニに限らず、カニを解凍する際は、低い温度でゆっくりと解凍することが大切です。
間違った解凍方法では、せっかくの旨味が抜けてしまうため、正しい解凍方法について、確認していきましょう。
冷蔵庫で解凍する
ズワイガニを解凍する際は、冷蔵庫で解凍しましょう。
冷凍カニは乾燥を防ぐために、グレースと呼ばれる薄い膜が張られていますが、解凍時に溶けた氷がズワイガニに触れると、せっかくの旨味成分が抜けてしまいます。
そのため、ズワイガニをキッチンペーパーで包み、溶けた水分を吸収するようにしましょう。
そして、冷蔵庫が濡れてしまわないために、その上からナイロン袋で包むか、下にお皿を置いておくことも大切です。
準備ができたら、そのまま冷蔵庫で1日〜1日半かけて解凍していきます。
大きさによっても解凍時間を変わるため、余裕を持って解凍するようにしましょう。
素早く解凍したいなら流水で解凍する
冷蔵庫なら1日以上解凍にかかってしまいますが、次のご飯に用意したいといったように、早めの解凍をしたい場合もあるでしょう。
そのようなときは、流水解凍がおすすめです。
流水解凍では、カニに水をに触れさせないようにナイロン袋を被せて、水道水を流しながら解凍していきます。
流水解凍なら30分〜1時間程度で解凍できますが、冷蔵庫で解凍するよりも旨味は少々落ちる点に注意が必要です。
ズワイガニの解凍で注意すること
ズワイガニは解凍方法によって、美味しさが大きく異なります。
続いて紹介する解凍方法は、ズワイガニの美味しさを著しく落としてしまう原因となります。
失敗しないように確認していきましょう。
電子レンジで解凍する
電子レンジで解凍すると、すぐに解凍ができてお手軽に思うかもしれませんが、カニにとって弱点である温度変化が激しいため、解凍には向いていません。
電子レンジを使用すると、カニの細胞が破壊されて、ズワイガニの旨味を大きく損なってしまいます。
さらに、身がパサパサになって食感も失われてしまうので、電子レンジを使った解凍はしないようにしましょう。
常温で解凍する
常温での解凍も、カニにとっては温度変化が激しいため控えた方が無難です。
このように、カニを解凍する際は、急激に温度を上げるのではなく、低温でじっくり解凍していくことが美味しく解凍する秘訣といえます。
ズワイガニを茹でる方法
カニは茹で方によって美味しさが大きく異なるため、ズワイガニを美味しく食べるには正しい茹で方で茹でることが大切です。
茹でること自体は簡単なので、手順ごとに確認していきましょう。
1.鍋を沸騰させる
ズワイガニが入る大きめの鍋を用意して、沸騰させます。
その際に塩を入れて、塩分濃度を3%ぐらいに調節しておきましょう。
2.ズワイガニを入れる
鍋にズワイガニを入れていきます。
このとき、蟹味噌が流れ出ないように甲羅を下にするのと、強火で茹でるのがポイントです。
再沸騰したら15〜30分放置します。
茹で時間は、ズワイガニの大きさによって異なります。
茹でが甘いとカニが黒く変色し、逆に茹ですぎると身がパサパサしてしまうので、注意しましょう。
3.粗熱を取る
茹で上がったら、最後に水をかけて粗熱を取ります。
粗熱を取ることによって、脚の身が引き締まって食べやすく仕上がります。
ズワイガニの解体方法
ズワイガニを解体するのはハードルが高く感じるかもしれませんが、手順通りに行えばそこまで難しくはありません。
確認しながら解体を進めていきましょう。
1.ふんどしを外す
ズワイガニの下腹部についている、ふんどしと呼ばれる部位を外します。
ふんどしはオスメスで形が異なり、オスは三角形、メスは丸い形をしているのが特徴です。
指をふんどしの間に入れて力を加えると、簡単に外せます。
ふんどしに蟹味噌がついている場合は、スプーンを使って甲羅に戻しておきましょう。
2.脚と甲羅を外す
お腹と片側の脚の部分を持って、手前に折るようにパキッと割ります。
このとき、肩肉にも蟹味噌がついているため、スプーンで甲羅に戻しておきましょう。
反対側も同じ用量で外しましょう。
3.甲羅の薄皮を取る
甲羅の内側に赤い薄皮がついているので、手でちぎって取ります。
また、甲羅についている口の部分も手で外せるので、取り外しておきましょう。
4.ガニを外す
カニには、ガニと呼ばれるエラがついていますが、衛生面から食べることはできないので外しておきましょう。
ガニは先ほど割った肩肉の部分についているので、手で千切って外します。
5.肩肉から脚を外す
肩肉と脚の関節部分にハサミを入れて、一本いっぽん取り外します。
6.肩肉を捌く
肩肉の線がついている節のところに沿って、ハサミを入れて切り離します。
7.脚を捌く
まず、カニの第一関節を折って抜くことで、筋が取れるので、引っ張って抜きましょう。
そのあと、脚の両端にハサミを入れて、殻ごと切り落とします。
両端を切った状態で、下に向けて殻を振ると身が簡単に抜けます。
これをすべての脚で行いましょう。
8.爪を捌く
まずは、爪の一つ目の関節部分をハサミで切り落としましょう。
続いて、爪の上の両側に、軽くハサミで切り込みを入れていきます。
切り込みを入れたら、手で爪と離すと身が綺麗に取れ出せます。
この際に身を取り出せなかったら、ハサミで両側に切り込みを入れて、パカッと外すと綺麗に捌けるでしょう。
美味しいズワイガニの食べ方を紹介！
ズワイガニの繊細な身は、どのような調理方法で食べても絶品です。
続いては、ズワイガニを美味しく食べられる以下の食べ方を紹介します。
- カニ刺し
- しゃぶしゃぶ
- 焼きガニ
それぞれ見ていきましょう。
カニ刺し
ズワイガニ本来の味を楽しむならカニ刺しが最適です。
すでに殻が剥かれているポーションタイプなら、調理の手間がかからなくてお手軽です。
刺身醤油や薬味を添えて召し上がれば、プリプリとした食感とズワイガニ特有の甘みをたっぷりと楽しめます。
しゃぶしゃぶ
冬の寒い時期には、家族や友達とズワイガニのしゃぶしゃぶはいかがでしょうか。
ズワイガニの身のプリプリとした身はクセになる食感です。
また、カニの旨味がたっぷりと溶け出した出汁との相性は抜群で、ポン酢につけて食べると、カニの味をさっぱりいただけます。
焼きガニ
香ばしい風味を堪能できる焼きガニもおすすめです。
ほくほくと火の通った焼きガニは、生のカニと違った楽しみがあります。
作り方もカニを網に乗せて焼くだけと、手軽にできるのも嬉しいポイントです。
醤油やレモン、ポン酢などつけるものを変えると、また違った美味しさが口いっぱいに広がるでしょう。
美味しいズワイガニの特徴は？
美味しいズワイガニは以下のような特徴を持っています。
- 甲羅が硬い
- 重さがある
- カニビルの卵がたくさんついている
美味しいズワイガニには特徴があるため、購入するときに意識的に確認するとよいでしょう。
甲羅が硬い
ランクが高く美味しいとされるカニは、堅ガニと呼ばれています。
そんな堅ガニの特徴は、甲羅が硬く身入りが良いという点です。
甲羅が硬いカニは、脱皮から時間が経過しているため、殻にぎっしり身が詰まっています。
そのため、実際に購入する際は甲羅を指で押してみて、一番硬い個体を選ぶようにするとよいでしょう。
重さがある
身がたくさん入っている個体は、その分重量があります。
そのため、同じサイズのカニでも重さがある方が、身入りが良くふんだんに楽しめるでしょう。
また、重たい個体は、蟹味噌もたくさん詰まっている可能性があります。
蟹味噌好きな方は、ぜひ購入時に重さを確認してみてはいかがでしょうか。
カニビルの卵がたくさんついている
美味しいズワイガニを食べたいなら、カニビルの卵がたくさんついている個体を選ぶようにしましょう。
カニビルの卵とは、カニの甲羅についている黒いぶつぶつです。
この卵は脱皮と共に剥がれてしまうため、卵がたくさんついていると、脱皮から時間が経過している証拠です。
つまり、卵がたくさんついていると、身もたくさん入っていると考えられるでしょう。
しかし、生息している場所によっては、卵をあまりつけられない個体もいるので、あくまで目安と考えておくのがおすすめです。
美味しいズワイガニはカニ通販で購入しよう！
鮮度抜群で、高品質なズワイガニを購入するならカニ通販がおすすめです。
カニ通販なら、産地直送で水揚げされた直後の新鮮なカニを、自宅にいながら味わえます。
また、商品の口コミや評判を確認できるため、購入してみたら身が少なくてがっかりしたというような、カニでよくある失敗も防げるでしょう。
さらに、カニ通販は多くの種類のカニを取り扱っているため、スーパーで買えないようなカニも購入できます。
種類豊富で高品質なカニの中から選びたい方は、ぜひカニ通販を利用してみてください。
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ズワイガニの食べ方についてのまとめ
ズワイガニを美味しく食べるには、正しい方法で解凍したり茹でたりすることが大切です。
下準備が適切でないと、身がパサパサしてしまったり、黒く変色してしまったりします。
また、初めてズワイガニを食べる方には、カニの解体は難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばそこまで難しくありません。
今回紹介した手順に沿って、ぜひ解体にも挑戦してみてください。
