【カニは懐く?】初心者におすすめのカニや育て方を紹介!

カニは、食用だけでなく飼育用としても人気のある生き物です。

しかし、犬や猫のように、ペットとしてカニが懐くかどうか気になるところではないでしょうか。

そこで本記事では、カニは実際に懐くことがあるのかについて紹介します。

また、初心者におすすめなカニの種類や育て方についても詳しく解説しているので、カニの飼育を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

カニの飼育に関する基本的な知識を身につけることで、より楽しい飼育体験ができるでしょう。

カニは懐く?

基本的に、カニは懐かないとされる生き物です。

しかし、環境や個体によっては人間に慣れることがあり、エサを与えてくれる人間を認識して、近づくような行動が見られます。

中には、手で直接エサをあげられるようになるカニもいますが、種類や個体差によって慣れやすさは異なります。

そのため、カニが懐くかどうかは、カニの種類や性格、飼い主のなれ具合によるでしょう。

カニを飼育する魅力

カニの飼育には、ほかのペットにはない以下のような魅力があります。

  • 飼育の手間がかからない
  • かわいらしい生態を観察できる
  • アクアリウムとして楽しめる

それぞれの魅力について確認していきましょう。

飼育の手間がかからない

小型のカニであれば大きな水槽や多くのエサを必要としないため、初心者でも手軽に飼育を始められます。

特にサワガニなど、日本各地に生息しているカニであれば、自ら捕獲して飼育できる点も魅力です。

最初に飼育環境を整えてあげれば、忙しい方でも手間をかけずに育てられるでしょう。

そのため、低コストで手軽に始めたい方にとって、カニの飼育はおすすめといえます。

可愛らしい生態を観察できる

可愛らしい生態を観察できる点も、カニを飼育する魅力です。

カニを飼育していると、種類によってはユニークな行動を見せてくれるでしょう。

両手を振り上げて威嚇するカニもいれば、はさみにイソギンチャクを装着するカニもいるなど、見ているものをほんわかとした気分にさせてくれます。

また、カニの見た目も愛らしいものが多く存在しています。

カラフルな体色や、ユニークな形状をしているカニもいれば、しぐさが愛らしいカニも。

水槽の中で泳いでいる姿や、餌を探し回る姿といった普段の生活にも癒しがあるので、ぜひ自分好みの楽しみ方を見つけてみてください。

アクアリウムとして楽しめる

カニの飼育は、水槽を自分好みにレイアウトすればアクアリウムとしても楽しめる点が魅力です。

水草や装飾品を配置することで、魅力的な水槽を実現できます。

また、カラフルで美しい種類のカニを飼育することで、一層水槽が映えることでしょう。

インテリアとして楽しんだり、自分の世界に没頭したりとさまざまな方法で楽しんでみてください。

カニを育てる方法

実際にカニを飼育する際のポイントを紹介します。

しかし、陸生か海水生なのかによって飼育方法は異なります。

そのため、あくまで参考程度にして、そのカニに合った環境を用意してあげることが大切です。

水槽はカニのサイズに合わせる

ニが快適に生活するには、水槽内で自由に動けるスペースが必要になります。

そのため、カニのサイズに合わせた適切な水槽を用意することが大切です。

水槽の大きさはカニの成長を考慮し、狭すぎず広すぎないサイズが理想です。

また、カニの種類によっては、水中だけでなく陸地も必要とする場合があります。

カニに合わせて、砂や砂利を用いて陸地を作ってあげましょう。

さらに、野生のカニは隠れ家に身を隠して、天敵から身を隠す習性があるため、カニがストレスを溜めないように、隠れ家を作ってあげることも大切です。

最後に、カニが水槽から脱走しないように注意することも忘れないようにしましょう。

蓋をしっかり閉めることで、カニが逃げ出すことを防げます。

ケガ美
フィルターなどを器用によじ登ってくるので注意です!

海水(海水生カニの場合)について

海水生カニの場合は、海水が必要です。

そのため、天然の海水を汲んでくる必要がありますが、水換えの度に新しい海水を用意するのは大変です。

そこでおすすめなのが人工海水です。

市販されている海水の素を使用して、作成しましょう。

カルキ抜きについて

飼育に使用する水は、必ずカルキ抜きが必要になります。

カルキ抜きとは、人が飲めるように加工されたカルキやクロラミン重金属を無害化して、熱帯魚やカニなどが住める水に戻す行為です。

バケツに水道水を入れて屋外で半日ほど放置するか、市販のカルキ抜き剤を使用してカルキ抜きを行いましょう。

ヒーターやクーラーで温度管理

カニは温度変化に弱い生き物のため、健康維持に適切な温度管理が不可欠です。

特に、冬場や夏場の気温の変動には注意が必要です。

冬場にはヒーターを使用して水温が下がらないように、また、夏場にはクーラーを使用して水温を一定に保ちましょう。

生活環境を適切に管理することで、季節を超えて健康的に生活してくれます。

エサはバランスよく与える

カニは、基本的に雑食性の生き物です。

そのため、特別エサの制限はありませんが、同じエサばかりだと食べなくなる可能性があるため、植物性のエサや動物性のエサをバランスよく与えることが大切です。

また、水草や海藻を水槽に入れておくのもよいでしょう。

タラ枝
普段のエサは市販されているザリガニのエサがお手頃よ

水換えの頻度は2日に1回程度

水質が悪いと臭いの原因となるため、こまめな水替えが必要です。

水換えは、2日に1回程度を目安にするとよいでしょう。

また、エサの食べ残しは水質汚染の原因となるため、量を調整したり適宜取り除いたりしなければいけません。

こまめな水替えが面倒な方は、フィルターを設置するのもおすすめです。

混泳はできない

カニは共食いの習性があるため、混泳は基本NGです。

そのため、カニを複数匹飼育する際は、なるべく水槽を分けて飼育するようにしましょう。

しかし、飼育方法によっては混泳も不可能ではありません。

混泳に挑戦するのなら、大きい水槽を用意したり、隠れ家を作ったりしてそれぞれをなるべく干渉させない配慮が大切です。

飼育におすすめのカニ

初心者でも飼育の難易度が高くないおすすめのカニは、以下の5種です。

  • サワガニ
  • ドワーフクラブ
  • アカテガニ
  • スナガニ
  • キンチャクガニ

それぞれのカニの特徴や生態について確認していきましょう。

サワガニ

ほぼ日本全域に生息するサワガニは日本人にとって身近なカニです。

主に、水質の綺麗な川に生息しています。

一生を淡水で生活する珍しい種類で、地域によって色や形態が異なるのも特徴です。

小柄で大きな水槽を必要としないため、飼育にコストがかからないのがおすすめポイント。

自分でも捕獲できますが、ペットショップで数百円から購入できる手軽さも魅力です。

関連記事:サワガニはどのような飼育環境が必要?エサや水換えの頻度について解説

ドワーフクラブ

ドワーフクラブは、インドネシアなどの東南アジアに生息する小型のカニです。

カラフルな色合いが魅力で、観賞用として高い人気を誇ります。

アクアリウム映えする見た目をしているので、水槽をインテリアとしても活用したい方におすすめです。

ペットショップや通販で、1匹1,000円から購入できるお手軽さも人気の理由といえるでしょう。

関連記事:初心者でも安心!簡単に飼育できるドワーフクラブの魅力と育て方

アカテガニ

アカテガニは、日本や中国などのアジアを中心に生息しており、飼育用として高い人気があります。

名前のとおり赤い手をしているのが特徴です。

環境の変化に強く、寿命も10年ほど生きるので飼育に向いているカニといえるでしょう。

カニの飼育に興味がある方は、ぜひ見た目も可愛らしいアカテガニの飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。

関連記事:アカテガニは飼育に向いている?飼育方法や手に入れ方について解説

スナガニ

日本各地の砂浜で見かけられるスナガニは、捕獲して自宅で飼育できるカニの一種です。

砂に隠れて生活する習性を持っているため、飼育環境でも深い砂浜を作ってあげる必要があります。

しかし、海の環境さえ整えてあげれば自宅での飼育難易度は高くありません。

そのため、海に出かけた際に数匹捕まえて飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。

関連記事:スナガニは飼育できる?長生きさせる飼育方法や捕まえ方について解説

キンチャクガニ

キンチャクガニは、両手にイソギンチャクを持つ習性のある珍しいカニです。

甲幅は2~3cm程度で小型のため、飼育コストがかからないのが特徴です。

色彩もカラフルで美しく、見た目でも楽しめます。

飼育に特別な設備は必要ないため、初心者の方でも手軽に飼育を始められるでしょう。

関連記事:キンチャクガニの飼育方法は?エサや適切な水温について解説!

飼育用のカニはどこで入手する?

飼育用のカニは、ペットショップや通販サイトから購入できます。

しかし、サワガニやスナガニといった日本各地に生息しているカニであれば、自ら捕獲して入手も可能です。

そのため、川や海に遊びに行ったついでに捕獲してくるのもよいでしょう。

しかし、捕獲する場合は環境保護に注意し、規則やルールを守ることが大切です。

カニは懐くのかについてのまとめ

カニは基本的に懐かない生き物ですが、人に慣れるとエサを求めて近づいてくるなどの行動を見られます。

ほかにも、小さな体やカラフルな体色、独特な習性などカニの飼育にはさまざまな魅力があります。

また、日本各地に生息しているカニなら手軽に入手出来たり、雑食性でエサに困らなかったりとカニを飼育する難易度は高くありません。

そのため、カニの飼育に興味がある方は、飼育難易度の低い手ごろなカニから始めてみてはいかがでしょうか。