カニは部位によって、食べられる量や味が異なります。
そのため、それぞれの部位の特性を知らずに購入すると後悔してしまうこともあるでしょう。
また、カニにはさまざまな加工状態があり、用途によっておすすめは異なります。
本記事では、カニの食べられる部位や加工状態ごとの特徴について紹介します。
ぜひ、カニ選びの際の参考にしてみてください。
カニの食べられる部位は?
カニで食べられる主な部位は以下のとおりです。
- 親爪
- 爪下
- 爪先
- 棒
- 蟹味噌
- 胴体
- 内子
- 外子
それぞれの部位について見ていきましょう。
親爪
左右と比較して、大きい爪の方を親爪と呼びます。
一般的には、右側の爪を指しますが、カニの利き手によって異なります。
親爪は獲物を捕獲するのに使う部位のため、身の締まりが良くて美味しいのが特徴です。
そのため、焼いたりしゃぶしゃぶにしたりして、食感を味わうのがおすすめです。
爪下
爪の下に付いている脚の部分を爪下と呼びます。
味は、ほかの部位と比較しても淡白な傾向にあります。
それでも、親爪同様普段からよく動かす部位でもあるため、旨みが詰まっていて絶品です。
爪先
脚の先端に付いている尖った部分が爪先です。
可食部はあまりありません。
棒
棒は、脚の付け根から関節までを指す部位です。
食べ応えがあり、しゃぶしゃぶなどで活用されます。
食べやすい部位でもあるため、カニの中で一番人気が高い部位でもあります。
胴体
カニは、脚よりも胴体の方が身がたくさん詰まっています。
胴体の身は柔らかく、脚の身よりも好きという方も多いでしょう。
蟹味噌
蟹味噌は、濃厚で味わい深い珍味として人気です。
また、クセがあるため、好き嫌いが分かれるのも特徴。
蟹味噌は甲羅に詰まっており、スプーンで掻き出して食べたり、そのまま甲羅焼きにしたりして食べると絶品です。
内子
内子はカニの卵巣で、甲羅の中に含まれています。
メスからしか取れない珍味で、塩漬けや醤油漬けにして食べると絶品です。
また、独特な風味がお酒のお供に最適です。
外子
外子はカニの受精卵で、腹部のふんどしと呼ばれる部分に付着しています。
ぷちぷちした食感が特徴で、味を楽しむというよりも食感を楽しむ食材です。
風味のクセが少ないため、内子よりも食べやすいでしょう。
カニの食べられない部位は「エラ」
ガニとも呼ばれるカニのエラは、食べる際に必ず取り除く必要があります。
エラは、カニが呼吸のために水中の酸素を取り込む器官です。
そのため、海水と触れており、雑菌や汚れが多く付着しています。
間違って食べてしまうと、食中毒になる可能性があり大変危険です。
加熱すれば食中毒の危険性は低くなりますが、食べても美味しいものではないため、必ず調理時に取り除くようにしましょう。
カニの加工状態ごとの特徴
カニは、すべて丸々一杯で販売しているわけではなく、さまざまな加工状態で販売されます。
そのため、加工状態によって向いている料理や特徴が異なります。
続いては、カニの加工状態ごとの特徴について見ていきましょう。
姿
姿カニは、カニをボイル、もしくは生のまま丸ごと冷凍した状態のものです。
甲羅に入った蟹味噌を贅沢に味わえます。
しかし、殻の部分が多く可食部が少ないのに加えて、ポーションよりも価格が高くなる点に注意が必要です。
そのため、姿は、身よりも蟹味噌を楽しみたい方におすすめといえるでしょう。
ポーション(剥き身)
カニの殻が剥かれた状態で販売されているのがポーションです。
食べる際に殻を剥く必要がないため、手軽に食べられるとして高い人気を誇ります。
また、価格も安く手軽に手が出せるのも特徴です。
しかし、殻がない分、美味しいカニの出汁が取れない点は注意しなければいけません。
これらの特徴から、そのまま食べられるカニしゃぶに最適です。
ハーフポーション(半剥き身)
殻を半分だけカットしたのがハーフポーションです。
フルポーションよりも殻が残っている分、カニの風味を多く感じられるのが特徴です。
焼きガニとして利用するのが向いているでしょう。
フレーク(ほぐし身)
カニをフレーク状にした加工品です。
特別な調理が必要ないため、気軽にカニの風味を味わえます。
カニ飯やスープ、カニ玉などと相性抜群です。
カニの解体の仕方
カニを姿で購入した際は、自分で解体する必要があります。
続いては、カニの解体の仕方について確認していきましょう。
1.脚を切り離す
脚の関節部分にハサミを入れて、胴体と脚を切り離します。
2.ふんどしを外す
カニの下腹部についているふんどしを外します。
オスなら三角形、メスなら丸い形をしているのが特徴です。
ふんどしに指をかけて力を入れると外れますが、固い場合はハサミや包丁を使いましょう。
3.甲羅を外す
甲羅と胴体の間に指を入れて、甲羅を外します。
このとき、蟹味噌が流れ出てしまわないように、甲羅を下にして外すことが大切です。
4.胴体についている蟹味噌を甲羅に移す
胴体についている蟹味噌を、スプーンなどを使ってすべて甲羅に移します。
5.エラを外す
胴体部分には、カニのエラが付いています。
衛生上食べることできないため、綺麗に取り外しておきましょう。
6.胴体を開く
胴体を半分に切ります。
筒状になっている脚の付け根にハサミを入れて、切り分けておきましょう。
7.脚を開く
関節にハサミを入れて二つに切り分けます。
棒の部分を縦に切り込みを入れ、殻を開きましょう。
8.爪を開く
爪と脚の間にある関節を切り、二つに分けます。
爪の裂け目より少し下の部分に一周切り込みを入れ、その切り込みに合わせてパキッと両手で折ります。
殻が割れると、綺麗に殻と身を引き剥がせるでしょう。
余った殻も有効活用しよう!
カニの殻には、奥に身が余っていたり、殻に旨味が詰まっていたりするため、そのまま捨ててしまってはもったいないです。
そのため、余った殻は出汁をとって味噌汁にするなど、有効的に活用しましょう。
また、カニの出汁は味噌汁などの汁物だけでなく、ご飯にも最適です。
カニを食べる際は、ぜひ殻まで味わい尽くしてください。
カニを食べた後の殻はどうやって処分したらいい?
カニを食べた後の殻は、すぐに臭いが発生し衛生面でも問題が起こります。
そのため、カニを食べた後の殻は以下の方法で処理しましょう。
- 新聞紙で包んでから捨てる
- 重曹で中和させてから捨てる
- 一度冷凍してから捨てる
それぞれの方法について確認していきます。
新聞紙で包んでから捨てる
新聞紙で包んでから捨てることで、カニの殻から発生する嫌な臭いを抑えられます。
これは、新聞紙のインクに含まれる炭が臭いを吸着することと、古紙が水分を吸収し、雑菌の繁殖を防ぐためです。
このように、新聞紙はカニの臭いを効果的に抑えるのに役立つ消臭効果と吸水効果を持っているため、カニを捨てる際に最適です。
重曹で中和させてから捨てる
重曹には生ゴミなどの酸性臭いを中和する効果や、雑菌の繁殖を防ぐ静菌作用を期待できます。
しかし、カニの殻には重曹で中和できる酸性成分と中和できないアルカリ性成分が混在しているため、重曹単体で完全に臭いを除去することは困難です。
それでも、臭いを抑える効果があるため、カニの殻を捨てる際は重曹で中和させてから捨てるとよいでしょう。
一度冷凍してから捨てる
カニの殻を一度冷凍することで、臭いの成分の発生を抑えられます。
また、冷凍するだけなので手間もかからないでしょう。
なお、生ゴミであるカニの殻を冷凍することで臭いが冷蔵庫に付かないように、ビニール袋で二重にするなどの対策を忘れないようにしましょう。
カニを使ったおすすめ料理
続いては、カニを使ったおすすめ料理を紹介します。
ぜひ、カニを購入した際の献立の参考にしてみてください。
カニ飯
カニ飯は、カニの旨みと香りを存分に味わえるのが魅力です。
ふっくらと炊き上がったホクホクのご飯と、カニの相性は抜群。
余ったカニで、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
カニしゃぶ
昆布の出汁とカニの旨みが合わさったカニしゃぶは、手軽に高級感を味わえるカニ料理です。
ポーションタイプを購入すれば、殻を剥く手間がありません。
ぜひ、カニしゃぶでカニ本来の味を楽しんでみてください。
カニの味噌汁
カニの旨みが染み込んだ味噌汁は、心温まる一品です。
カニを殻ごと加えることで、カニの風味を存分に味わえます。
また、アクセントで蟹味噌をプラスすると、さらにコクが出て濃厚さが増します。
ぜひ、カニの旨みを汁と一緒に堪能してみてください。
カニを部位別で購入するならカニ通販!
カニ通販なら、カニの姿や脚など、さまざまな部位を選んで購入できます。
そのため、しゃぶしゃぶをしたいから脚のポーションにしたり、蟹味噌を味わいたいから姿で購入したりと用途にあった選択が可能です。
また、訳あり品やクーポンを駆使することによって、スーパーなどで購入するよりも安く手に入れられるのも魅力の一つです。
品質に関しても、大手のカニ通販なら産地直送で新鮮なカニを厳選しているため、心配ありません。
このように、カニ通販にはさまざまメリットがあるので、カニの購入を考えている方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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カニの食べられる部位についてのまとめ
今回は、カニの食べられる部位について紹介しました。
カニは、そのほとんどに身が詰まっており、美味しく食べられますが、中には衛生面の関係で捨てなければいけない部位もあります。
また、棒や爪など部位によって味や身詰まりが異なるのも特徴です。
さらに、ポーションタイプや姿など加工状態によっても特徴は異なります。
そのため、それぞれの特徴を加味してカニを選択することが大切です。
ぜひ、本記事の内容を参考にして、自分に合ったカニを購入して楽しんでみてはいかがでしょうか。