日本の四大カニの一つであるズワイガニ。
産地によって呼び名が異なるズワイガニは、高級ブランドとして日本人に愛されています。
高級ブランドにふさわしく、その味は確かなものですが、高価でなかなか手が出せないのがネックですよね。
そこで今回は、購入時に気になるズワイガニの価格相場はもちろん、以下の内容についてもご紹介していきます。
- ズワイガニのブランド、それぞれの特徴
- ズワイガニを安く購入する方法
- ズワイガニの旬や産地
そのほかにも、ズワイガニの味についても紹介しています。
本記事でズワイガニの特徴や価格相場を確認していきましょう。
ズワイガニの特徴
ズワイガニはケセンガニ科に分類される大型の食用ガニです。
ズワイガニのズワイは細い木の枝を指す古語である、楚(すわえ)が訛ったものに由来するとされ、その名の通り細くて長い脚が特徴です。
その見た目は、オスであれば甲幅最大14cm、脚を広げると70cmにもなり、かなり迫力のある形態をしています。
しかし、メスはオスの半分ほどの大きさしかなく、オスとメスでサイズが大きく異なるのも特徴です。
そのため、漁獲地によってはオスとメスでその呼び名が異なるケースもあります。
福井県産のオスのズワイガニである越前ガニや山陰地方の松葉ガニは有名どころですね。
対してメスは、メスガニやオヤガニ、コッペガニといった名前がつけられています。
ズワイガニは漁獲地によって名前が変わるだけでなく、その特徴も大きく異なります。
続いては、それぞれの漁獲地で獲れるズワイガニの特徴についていきましょう。
松葉ガニ
松葉ガニは山陰地方で呼ばれるオスのズワイガニの呼称で、高級ズワイガニの代表ブランドです。
水揚げされるのは京都府から島根県にかけての港に限定されています。
同じ松葉ガニであったとしても、港によってさらに細かく分類され、京都の間人ガニや近畿の香住ガニがその一例です。
山陰沖に多く生息するプランクトンを食べて育った松葉ガニは身の締まりもよく、旨味たっぷりなため、ズワイガニの中でも人気のブランドとなっています。
間人ガニ
京都府の丹後半島で獲れる間人(たいざ)ガニは、山陰地方で獲れる松葉ガニの中でさらに分類されたズワイガニです。
間人港で水揚げされることと、緑のタグが目印となっています。
間人ガニを捕獲するに使用されるのは小型の漁船が5隻のみで、その漁獲量はかなり少なめです。
間人ガニはその漁獲量の少なさから、「幻のカニ」とも呼ばれ、希少価値の高いカニとして人気です。
香住ガニ
香住漁港で水揚げされるズワイガニを関西では香住ガニと呼びます。
香住ガニはズワイガニはズワイガニでも正しくは「紅ズワイガニ」です。
紅ズワイガニは茹でる前から色が赤っぽくなっています。
香住ガニは養分が豊富にある海の深い場所に生息するので、身入りがよく甘みが強いのが特徴です。
海の底に生息しているため、かごを海底に沈め捕獲するカニかご漁が用いられています。
越前ガニ
越前ガニとは福井県の漁港で水揚げされるオスのズワイガニです。
ちなみに福井県でとれるメスのズワイガニはセイコガニと呼ばれています。
日本においてズワイガニ漁が最も古くから始まったとされるのが越前ガニで、そのブランド価値もズワイガニの中ではトップクラスです。
産地である福井県は毎年皇室に越前ガニを献上しており、献上される越前ガニと同じレベルのものを「献上蟹」とも呼びます。
特上サイズのさらに上をいく献上ガニサイズは、実際に目にするととてつもない迫力でしょう。
セイコガニ
福井県産のメスのズワイガニであるセイコガニは、カニでは比較的人気が低いメスであるにも関わらず全国のカニ通に愛される食材となっています。
その理由としては、メスでしか味わえない外子と内子の存在です。
外から見える部分の卵を外子、体の内側にある赤い身を内子といいます。
外子はぷちぷちとした食感がとても人気で、内子は蟹味噌を超えるといわれるほどの濃厚な味わいが人気となっています。
中毒性の高いその味わいは一度食べるとハマること間違いないでしょう。
加能ガニ
加能ガニは石川県の漁協が一つに統合される際に、一般公募によってその名がつけられました。
名前の由来は加賀と能登の二つの地名の頭文字からきています。
甲羅の幅が9センチ以上あり、なおかつ身入りが良い高品質なものにだけ青色のタグをつけて市場に出回ります。
漁は11月〜3ヶ月の約5ヶ月間行われ、加能ガニの旬もこの時期となっています。
加能ガニは身がしっかり詰まっており、ぷりぷりとした食感が特徴です。
香箱ガニ
石川県で獲れるオスのズワイガニを加能ガニといいますが、同じく石川県で獲れるメスのズワイガニを香箱(こうばこ)ガニといいます。
香箱ガニの大きさは加能ガニのおよそ半分のサイズでオスに比べれば小柄です。
しかし、甲羅の中にある内子やお腹にある卵の外子はメスならではの味わいです。
そのほか、蟹味噌も絶品なため、大きなサイズのオスよりもメスの香箱ガニを好んで食べる人もいるほどです。
ズワイガニの価格相場はどれくらい?
丸ごと一杯で売られているズワイガニの価格相場は1kgあたり2,500円〜4,000円となっています。
脚だけであれば7,000円〜と値段は少々上がります。
もちろんブランドによってもその価格帯はまちまちです。
なお、現在はロシアからの輸入が減っていることや国産ではなく輸入品に頼っている状況から、昔よりもカニの価格はどんどん上がり続けています。
もともと贅沢品であったカニを食べられる環境がさらに減ってきている現状は、消費者にとってかなり辛い状況でしょう。
ズワイガニを安い相場で買うならカニ通販がおすすめ
そんな高騰が著しいズワイガニを少しでも安く購入したいと考えたときに利用したいのが、カニ通販です。
カニ通販はカニがメインとなった通販で、普段ではなかなか食べられない珍しいカニも購入が可能です。
さらに、現地直送のサイトが多くスーパーで買うよりも安く購入できるでしょう。
そのほか、お得なクーポンやキャンペーン、訳あり品などを活用すればさらに安くすることも可能です。
通販サイトよっては日本全国どこにいても送料が無料になるところもあります。
そして、価格だけでなく気になる品質に関してもプロが厳選しているので問題はありません。
このように、高騰中のズワイガニを少しでも安く賞味したいなら、カニ通販を利用するのがおすすめです。
ぜひ一度は通販サイトを覗いてみるとよいでしょう。
ズワイガニはどんな味?
ズワイガニは肉質が良く、甘味もある繊細な味が特徴です。
素材の味をしっかり味わえる焼きガニや、カニの旨味を存分に引き出すことのできるカニ鍋などさまざまな調理方法でいただけます。
ズワイガニはよくタラバガニと比べられますが、身という観点から見るとタラバガニの方がたくさん詰まっていて食べ応えがあるでしょう。
しかし、蟹味噌に関してはタラバガニはあまり美味しくないとされており、量もほとんど入っていません。
対してズワイガニの蟹味噌は独特な風味で絶品です。
蟹味噌の甲羅焼きなどは酒のつまみとしても人気で、蟹味噌目当てでズワイガニを購入される方も多いでしょう。
ズワイガニを食べるときは焼きガニ、カニ鍋、蟹味噌とさまざまな料理で楽しんでみてくださいね。
ズワイガニの旬はいつ?
ズワイガニの旬は一般的なカニの旬と同じ冬場の11月〜3月頃といわれていますが、メスのズワイガニに関しては11月〜1月までが旬となっています。
さらに、北海道やオホーツク海で獲れるズワイガニの旬は4月〜5月の春頃となっており、性別はもちろん漁獲地によっても旬の時期が異なるのが特徴です。
少しでも美味しいズワイガニを食べたければ、ぜひ旬の時期にいただいてみてくださいね。
ズワイガニの主な産地は?
ズワイガニは産地によってさまざまな名前のブランドがつけられていることがわかりましたが、どの地域で一番水揚げされているのでしょうか。
2020年のデータによると、ズワイガニが日本で最も水揚げされたのは北海道です。
次いで兵庫県、鳥取県となっています。
北海道は合計漁獲量でも2位の鳥取県と比べて約2倍の差をつけており、カニといえば北海道というイメージにふさわしい結果となりました。
実際、北海道で獲れるカニはズワイガニに限らず全て美味なので、ぜひ通販などでゲットしてみてくださいね。
ズワイガニの価格相場まとめ
今回は四大カニとしても人気の高いズワイガニの価格相場についてご紹介してきました。
最後に本記事の内容をまとめてみましょう。
- ズワイガニにはさまざまなブランドがあり、ブランドによって価格もさまざま
- ズワイガニの価格相場は1kgあたり2,500円〜4,000円で脚だけだと7,000円〜
- ズワイガニの主な産地は北海道
ズワイガニにはさまざまなブランドがあり、価格や旬もそれぞれ違うことがわかりましたね。
最近では値段も上がってしまい、なかなか食べる機会も少なくなってしまったかと思います。
しかし、今回ご紹介したようにカニ通販を利用すれば新鮮なズワイガニが安く手に入るチャンスです。
ズワイガニの旬の時期を見計らって、お得なズワイガニをゲットしてみてくださいね。