アカイシガニは、東京湾から九州にまで広く分布するカニで、湾内の砂泥底に生息しています。
アカイシガニの知名度自体は高くありませんが、ボイルや蒸し物などさまざまな料理で食べられるカニです。
本記事では、そんなアカイシガニの特徴や美味しく食べられる調理方法について紹介していきます。
アカイシガニがどのようなカニなのか、確認していきましょう。
アカイシガニの特徴
アカイシガニは、ガザミ科イシガニ属に分類されるカニで、その甲幅は8cm程度とほかの食用カニと比較するとそこまで大きくありません。
見た目は、甲羅に微細な毛が生えているのが特徴で、アカイシガニという名前のとおり、全体的に赤みが強く出ています。
市場に出回る機会の少ない希少なカニであるため、一般的な知名度も高くないでしょう。
アカイシガニの分布
アカイシガニは、東京湾から九州、オーストラリアやインド洋に分布しており、特に東シナ海や南シナ海に多く分布しています。
日本では関東や九州など、さまざまな場所で水揚げされていますが、ほとんどが混獲にのるものなので、全体の流通量は高くありません。
アカイシガニの旬
食用カニには、脱皮の時期や漁の時期によってそれぞれ旬が定められています。
アカイシガニにも旬が定められており、その時期は秋から冬にかけてです。
しかし、アカイシガニはほかの漁で混ざって水揚げされる程度なので、旬の時期でも市場で見かけることはまずないでしょう。
アカイシガニの身はどんな味?
アカイシガニはサイズの小さなカニであるため、可食部は多くありません。
しかし、味は甘みが強く、繊維が細かくて上品な味わいです。
アカイシガニから蟹味噌は取れる?
アカイシガニも、ほかのカニと同様に蟹味噌が取れます。
蟹味噌の詰まり具合は個体によって差がありますが、とても濃厚で美味しくいただけます。
アカイシガニの食べ方
アカイシガニは、主に以下のような調理方法で食べられます。
- ボイル
- 味噌汁
それぞれの特徴について見ていきましょう。
ボイル
ボイルは生の状態からお湯で茹でた状態を指し、解凍後そのまま食べられるのが特徴です。
アカイシガニは、筋肉がとても美味しいため、ボイルで食べることで素材本来の味を堪能できます。
味噌汁
アカイシガニは小柄なカニのため、ぶつ切りにしたアカイシガニをそのまま味噌汁に入れて食べるのもおすすめです。
汁物にすることで、アカイシガニを存分に味わえるだけでなく、美味しい出汁によってさらに濃厚な味わいとなるでしょう。
アカイシガニの偽物?アカイシガニモドキとは
アカイシガニによく似たカニとして、アカイシガニモドキという種類が存在しています。
名前からしてアカイシガニの偽物のように感じますが、ただ単にアカイシガニに似ているということからその名が付けられました。
アカイシガニとの違いは、甲羅の毛にあります。
アカイシガニの甲羅の表面には毛が密集しているのに対し、アカイシガニモドキの甲羅の表面はすべすべです。
一目見ただけで判別することは難しいですが、アカイシガニ同様に茹でたり味噌汁にしたりして食べると美味しくいただけます。
珍味として人気?玉子カニとは
玉子カニとは、一口サイズの小ぶりなアカイシガニを使ったスナックで、お酒に合うとして高い人気を誇ります。
食感はカリカリしていて、アカイシガニをそのまま素揚げしたような感覚です。
味は、クセになる程度のほんのりとした苦味があります。
見た目のインパクトも強いため、見かけたら一度購入してみてはいかがでしょうか。
アカイシガニ以外で食用としておすすめなカニ
一年を通してさまざまな種類のカニが水揚げされますが、その中でも人気が高くて、食用としておすすめな以下6種類のカニについてご紹介します。
- 毛ガニ
- ズワイガニ
- タラバガニ
- 花咲ガニ
- ワタリガニ
- 上海ガニ
それぞれのカニの特徴について確認していきましょう。
毛ガニ
毛ガニは、海温の低い地域で水揚げされるカニで、タラバガニやズワイガニと比べると小ぶりです。
しかし、繊細な身と濃厚な蟹味噌が人気で、日本のカニの定番となっています。
また、各地で水揚げ時期が異なるため、一年を通して楽しむことができるカニとしても有名です。
特にお祝いの席では欠かせない一品として重宝されています。
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ズワイガニ
ズワイガニは、両脚を広げることで80cmにもなる大型の食用ガニで、繊細な味わいが特徴です。
各地で独自にブランド化され、それぞれが高い評価を受けています。
中には40,000円を超える高級なズワイガニも存在します。
ズワイガニを食べるときは、刺身やしゃぶしゃぶなど、素材の風味を楽しむ料理がおすすめです。
価格帯も幅広く、手の届きやすいものもあるため、お手頃価格のズワイガニを選ぶことで、比較的手軽に楽しめるでしょう。
関連記事:ズワイガニの価格相場は?少しでも安く手に入れる方法も紹介!
タラバガニ
タラバガニは、分類上はヤドカリの仲間であり、肉厚な身が特徴です。
焼きガニなどの豪快な食べ方が人気で、肉厚でジューシーな身を存分に楽しめます。
しかし、ヤドカリの仲間であるため、蟹味噌は少なく、味もあまり良くありません。
そのため、販売前には蟹味噌が取り除かれることが一般的です。
しかし、大きくてプリプリな身は、カニを贅沢に楽しみたい方にとっておすすめの逸品といえるでしょう。
関連記事:タラバガニのおすすめの食べ方は?旬や価格も併せて紹介!
花咲ガニ
花咲ガニは、北海道の根室近郊で水揚げされるカニで、タラバガニと同じくヤドカリの仲間に分類されます。
獲れる地域が限られているため、希少なカニとして有名です。
その珍しさから、なかなかお目にかかる機会が少ないカニとして人気があります。
ヤドカリの仲間ではありますが、花咲ガニは濃厚な蟹味噌が特徴であり、甲羅盛りのスタイルで楽しむと絶品です。
また、身に関してもプリプリで食べ応え抜群なため、機会があればぜひ食べてみたいカニといえるでしょう。
関連記事:花咲ガニはどんな味?幻のカニの値段相場や旬についても紹介!
ワタリガニ
ワタリガニは、甘く濃い味わいと繊細な食感が特徴的なカニです。
オスは身詰まりが良く身を楽しめるのに対して、メスは濃厚な内子が味わえます。
蒸しガニや焼きガニなど、さまざまな調理法で楽しめます。
価格相場は1kgあたり約1,000円〜2,000円程度で、カニの中では珍しくメスの方が高値をつけるのが特徴です。
ワタリガニは、安価で手に入りやすいカニとして知られているため、手軽にカニを楽しみたい方におすすめだといえるでしょう。
関連記事:ワタリガニの旬の時期はいつ頃?気になる味についても解説!
上海ガニ
上海ガニは、身があまり詰まっていないですが、その分蟹味噌が絶品で、コクがあって濃厚です。
また、オスは白子、メスは卵をつけるため、オスメスで違った楽しみ方をできるのも特徴です。
価格相場は一般的に1kgあたり数千円〜と幅広く、季節や大きさ、購入場所によって変動します。
高価なものもありますが、手頃な価格のものも入手できるので、一般の方でも気になったら購入できるでしょう。
カニを購入するならカニ通販がおすすめ!
カニを購入する場合、スーパーや市場などさまざまな選択肢がありますが、おすすめなのはカニ通販です。
カニ通販と聞くと、身入りが悪いカニや鮮度の落ちたカニが送られてくるリスクが考えられるかもしれません。
しかし、カニ通販でカニを購入するメリットはたくさんあります。
続いては、なぜカニ通販でカニを購入するのがおすすめなのかについて、見ていきましょう。
豊富な種類からカニが選べる
カニ通販では、豊富な品揃えによって、スーパーでは買えないカニを購入できます。
地域ごとに特徴や味わいが異なるカニを試したり、希少な種類のカニを手に入れて味わったりできるでしょう。
高鮮度な状態で届けられる
カニ通販では、水揚げされた新鮮なカニを直接産地から配送されるため、鮮度の良いカニを購入できます。
鮮度を保つ加工技術も年々高まっているため、活きたカニでも安心して食べられるでしょう。
24時間いつでも注文可能
カニ通販ならネットからボタンひとつで注文できるため、わざわざカニが販売されている店舗に出向く必要がありません。
24時間いつでも、どこにいても注文できる手軽さもカニ通販の大きなメリットといえます。
カニの情報が詳しく記載されている
カニ通販サイトでは、各種カニの詳細情報や産地情報、おすすめのレシピなどが記載されています。
これにより、購入前に情報を収集し、自分の好みや目的に合ったカニを選べるでしょう。
また、レシピを参考にすることでカニを初めて購入する方でも美味しく調理できます。
価格が安価
カニ通販なら店頭に並ぶコストがかからないため、スーパーなどで購入するよりも安くカニを手に入れられます。
また、セールやキャンペーンを実施していたり、定期的にクーポンが配布されていたりするため、これらを活用することでもさらにお得に購入できるでしょう。
口コミを確認できる
実際に購入した方の口コミを確認できるのも、カニ通販を利用するメリットの一つです。
ネットの買い物では、実際に商品を見るわけではないため、購入してからイメージと違ったと感じてしまうケースがあります。
しかし、大手のカニ通販サイトならかなり膨大な口コミが投稿されているため、購入前の参考にできます。
そのため、カニ選びで失敗したくない方は、カニ通販を利用するとよいでしょう。
アカイシガニの特徴や調理方法についてのまとめ
今回は、日本であまり馴染みの浅いアカイシガニの特徴やおすすめの調理方法について紹介してきました。
アカイシガニは、東京湾から九州にまで広く分布する甲幅が8cm程度の中型のカニです。
混獲によって水揚げされる程度で、市場で見かける機会はほとんどありませんが、甘みの強い身を楽しめるボイルや濃厚な出汁が楽しめる味噌汁が人気です。
食べられる機会はなかなか訪れないかもしれませんが、チャンスがあればぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。