冬になるとスーパーの陳列に顔を覗かせ、圧倒的な存在感を放つカニ。
カニは他の食品に比べると少し高価なため、なかなか手が出せない逸品でしょう。
しかし、カニはその美味しさだけでなく豊富な栄養が含まれる優れた食材です。
そんなカニには数多くの種類がありますが、その中でもタラバガニが一番好きだという方も少なくないでしょう。
今回はカニの王様タラバガニの美味しい食べ方をメインに以下の内容についても併せてご紹介していきます。
- タラバガニの旬や価格相場
- タラバガニとズワイガニの違いについて
- タラバガニのおすすめの買い方
タラバガニを自宅で少しでも美味しく食べたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
タラバガニの特徴
タラバガニはカニと名がつくことからカニの仲間だと思っている方も多いでしょう。
しかし、実際はヤドカリの仲間であるヤドカリ下目です。
見えている脚の数がヤドカリと同じ8本しかなく、カニの10本に比べて2本少ないのが特徴です。
実際の脚の数は10本ありますが、残りをお腹に隠していて見えません。
英語ではキングクラブと呼ばれることから日本でもカニの王様という愛称がつけられています。
カニの王様の名にふさわしく、大きい個体では寿命が30年以上までなり、脚を広げるとその体長は1mを超えます。
このように、タラバガニはカニの中でも大きい部類になるので、身入りの良い食べ応え抜群の食感が人気です。
続いてはタラバガニの旬や産地について見ていきましょう。
タラバガニの旬はいつ?
一般的なカニの旬は1年を通して一回だけです。
しかし、タラバガニは1年に2回旬が訪れるという特徴を持っています。
タラバガニの習性の一つに暖かくなると海岸に上がってくるというものがあります。
そのため、海温が上がってきた4月〜6月あたりが1度目の旬です。
この時期はオホーツク海の流氷が去った後であるため、甘みが強く美味しいタラバガニがよく獲れるといわれています。
さらに他のカニの一般的な旬である冬の時期、11月〜2月にも食べ頃を迎えます。
この時期はタラバガニが脱皮する直前の時期で、甲羅が硬い堅蟹がよく水揚げされるのです。
堅蟹の場合は脱皮直後のタラバガニと比べて身入りが多くぷりぷりとした濃厚な身を味わえるでしょう。
そのため、堅蟹が良く取れる11月〜2月がタラバガニの2度目の旬となっており、4月〜6月の旬と合わせて2度の旬が訪れます。
タラバガニの主な産地は?
日本に流通しているタラバガニの主な産地はロシアやアラスカとなっており、日本産のタラバガニはあまり出回っていません。
その理由として、日本では禁漁区や禁漁期間があり、タラバガニの捕獲が規制されているためです。
しかし、日本の船が捕獲したタラバガニは日本産として記載ができます。
そのため、タラバガニが北海道の北東に位置するオホーツク海で良く水揚げされる影響から、日本産のタラバガニの多くが北海道産となっています。
このような理由から、北海道近海で獲れるタラバガニはなかなか市場で出回らないので、北海道近海のタラバガニを食べることはかなり貴重なことだといえます。
タラバガニの価格相場は?
タラバガニの相場は1kgあたり約5,000円〜8,000円です。
現在はロシアからの輸入が減少している影響もあって、相場がだんだんと高くなってきています。
タラバガニに限らずカニの価格は同じ1kgだとしてもかなりの価格幅がありますよね。
それは、カニを一杯丸ごと売っているのか、脚や肩だけなのか、脚は何本入っているのかなどさまざまな条件によって価格に差が表れるからです。
それでは、どのような条件のカニを購入するのがお得なのでしょうか。
丸ごと一杯で売られているカニは、甲羅の重さも換算されるため、食べられる身の量が減ってしまうので、基本的にはおすすめできません。
しかし、毛ガニやズワイガニは蟹味噌目当てで一杯丸ごと購入するメリットはあります。
ただ、タラバガニに関しては蟹味噌が入っていないので一杯で購入するメリットは薄いといえるでしょう。
タラバガニを買うなら通販がおすすめ
美味しいタラバガニを購入しようと思ったときの選択肢として、スーパーで直接購入するのと通販で購入する2つがありますよね。
スーパーなら食べたいときにすぐ手に入り、なおかつ自分で直接見て購入することができます。
しかし、通販を利用するよりもスーパーで購入する方が、仕入れの仲介手数料がかかり割高になるケースが多くあります。
通販でも送料がかかると思われるかもしれませんが、会社によっては送料が無料だったり、お得なクーポンが使えたりとメリットも大きいです。
さらに、カニ専門の通販サイトになるとカニのプロが直接身入りを確認して仕入れているので高品質なカニを確実に手に入れることができるでしょう。
このように通販で購入するメリットはとても大きいので、タラバガニを食べたいと思ったときはぜひ一度通販サイトを覗いてみることをおすすめします。
タラバガニとズワイガニの違いは?
タラバガニと同じように人気の高いズワイガニですが、その明確な違いを知っていますか?
タラバガニとズワイガニが違う種類ということはわかっているけど、どういう違いがあるのか答えることは、なかなかできないのではないでしょうか。
まず見た目の違いですが、タラバガニは脚が8本のヤドカリ科であるのに対してズワイガニは脚が10本のカニ科です。
そのほか、タラバガニは太い脚が特徴でズワイガニは細長い脚が特徴です。
蟹味噌に関しては、カニ科であるズワイガニでは多くの蟹味噌がとれるのに対して、ヤドカリ科であるタラバガニからは蟹味噌をほとんどとることはできません。
しかし、身に関してはタラバガニの方が太い脚であることからズワイガニよりも身入りたっぷりのプリプリの食感を味わえます。
このように、タラバガニとズワイガニにはそれぞれ違った特徴を持っていることが分かります。
タラバガニのおすすめの食べ方
カニは他の食材よりも値段が張ることから一般的には贅沢品とされています。
そんなカニをどうせ食べるなら美味しくいただきたいですよね。
続いてはタラバガニのおすすめの食べ方を紹介していきます。
どの調理方法でも絶品なので、ぜひ参考にしてみてください。
カニ鍋
タラバガニの大きな身と鍋の相性は抜群です。
生のタラバガニであれば濃厚な出汁がたくさん出ますので、タラバガニの美味しさを存分に味わうことができるでしょう。
そして、タラバガニ鍋の締めは雑炊でいただきます。
作り方は簡単で、鍋に溶き卵とご飯を入れるだけです。
焼きガニ
シンプルながらタラバガニを豪快に味わえるのが焼きガニです。
作り方も焼くだけとお手頃ですが、タラバガニの香ばしい香りや口に入れたら感じられるぷりぷりとした弾力のある食感など、一度食べたしたらもう止まれなくなるでしょう。
カニの解凍後は殻を半剥きにし、グリルやコンロなどを使用して焼いていきます。
半剥きにするのは旨味成分がたっぷり詰まったカニ汁が流れ出さないように受け止めるためですね。
ボイルか冷凍かによって異なりますが、だいたい5分から15分かけて焼いていきます。
このとき、汁が溢れてしまうので面をひっくり返す必要はありません。
焼きすぎると身が固くなってしまうので、頻繁に確認しながらいい頃合いをはかってください。
刺身
タラバガニの身が潤沢に詰まった大きな脚をそのまま贅沢に堪能できる食べ方が刺身です。
特別な加工をしないため、タラバガニ本来の味を味わうことができるでしょう。
刺身は殻から身を剥がしたらそのまま食べられるわけではなく、氷水で5分程度つける必要があります。
氷水につけると身がひらひらと広がってくるのでそれを目安にしましょう。
カニにおけるボイルとは
カニを購入する際にボイルと記載されているカニがあります。
このボイルとは水揚げされた後、すぐに一度茹でられている状態のことを指します。
そのため、解凍後すぐに食べることができるといった特徴があります。
そのほかにも、生のカニよりも日持ちが長く、購入後すぐに食べない場合でも保存に適しています。
ただし、生のカニよりも旨味が落ちてしまうので一長一短です。
少しでも美味しく食べたいのならば生がおすすめですが、ボイルでも職人が旨味をなるべくを落とさないように冷凍しているので、あまりこだわりがないという方はボイルでも特別問題はないでしょう。
タラバガニの美味しい食べ方まとめ
今回はタラバガニの美味しい食べ方についてご紹介してきました。
最後に本記事の内容を振り返ってみましょう。
- タラバガニはカニの王様と呼ばれるヤドカリ科の生物
- タラバガニの旬は2度あり4〜6月と11月〜2月
- タラバガニは脚が太く、ズワイガニは脚が細長い
- タラバガニは鍋にしても焼いても、刺身にしても絶品
タラバガニはどんな調理法でもぷりぷりの甘い香りを楽しめることがわかりましたね。
しかし、タラバガニは最近の世界情勢も相まってその相場がどんどんと高くなってしまっています。
そんなタラバガニを安く手に入れたいなら、やはり通販がおすすめです。
通販なら各種クーポンなどの割引が利用でき、お得に利用可能です。
味もプロが厳選した高品質なものしか取り扱っていないので、心配する必要もありません。
通販サイトによっては完全送料無料のところもあるので、美味しいタラバガニを安く手に入れたい方はぜひ一度確認してみてはいかがでしょうか。