カニといえば、カニの王様であるタラバガニや、蟹味噌が絶品な毛ガニなどをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
しかし、世界には約8,000種類のカニが存在しており、それぞれの味や特徴は異なります。
そこで今回は、日本でよく食べられるカニの種類と特徴について紹介していきます。
カニごとにどのような特徴があるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
カニの種類は全部で何種類ある?
カニの種類は、世界で約8,000種類あり、日本だけでも約1,000種類あるといわれています。
一般的にイメージされる海のカニだけでなく、陸上や川のカニなど、生息域はさまざまです。
しかし、食用として流通しているのはわずかで、その中でも絶大な人気を誇るのが4大カニと呼ばれるカニたちです。
日本で人気の4大カニとは
4大カニとは、特に日本での人気が高い以下の4種類のカニを指します。
- タラバガニ
- 毛ガニ
- ズワイガニ
- 花咲ガニ
約1,000種類生息している日本のカニの中でも、食用と流通しているのは主にこの4種類のみです。
続いては、4大カニそれぞれの特徴について確認していきましょう。
タラバガニ
タラバガニは、タラバガニ科タラバガニ属に分類される甲殻類ですが、生物分類学上はヤドカリの仲間となります。
そのため、目立つ脚が8本しかないなど、ヤドカリの特性を持っているのが特徴です。
また、脚を広げると1mを超える大型種のため、カニの王様という別名でも知られています。
太い脚から取れる豪快な身は、とても繊細で食べ応え抜群です。
タラバガニを食べる際は、食感を存分に楽しめる焼きガニで食べると、タラバガニの魅力をより感じられるでしょう。
毛ガニ
毛ガニは、クリガニ科に分類されるカニで、一年を通して水揚げされることから、季節を問わず旬の個体を味わえるのが特徴です。
見た目は、甲羅が丸みを帯びていることもあり、少々ずんぐりした印象があります。
また、名前の由来のとおり、甲羅には無数の毛が生えているのも、毛ガニの特徴の一つです。
タラバガニなどの大型の種に比べると小ぶりではありますが、身の甘みが強いため、味は高い品質を誇ります。
毛ガニは、身だけでなく蟹味噌も絶品なので、甲羅焼きなど、蟹味噌を使った料理でも美味しくいただけるでしょう。
ズワイガニ
ズワイガニは、ケセンガニ科に分類されるカニで、細長い脚が特徴です。
オスとメスで体の大きさが異なるため、身がたくさん詰まっているオスの方が市場価値は高くなります。
しかし、メスにはオスにない内子や外子をつけるため、珍味好きの方に高い人気を誇ります。
また、ズワイガニは全国でブランド化されており、高級なブランドとなると、1㎏40,000円以上の高値で取り引きされることがあるのも特徴です。
繊細な身が美味しさの理由であるため、ズワイガニの味をそのまま味わえるしゃぶしゃぶや、鍋で食べるのがおすすめです。
花咲ガニ
花咲ガニは、タラバガニ科に分類される甲殻類ですが、タラバガニと同様にヤドカリの仲間です。
タラバガニより小柄ではあるものの、甲殻類の中では大型種に分類されます。
名前の由来は、花咲ガニが漁獲される花咲港から取られたとされる説や、茹でたら花が咲いたように甲羅が赤くなることから名がつけられたとする説など、さまざまあります。
また、生息域が狭いことと、漁期が決められている点から水揚げ量が少なく、幻のカニとして親しまれているのも特徴です。
身に関しては、タラバガニのようにぷりぷりで弾力があります。
普段は、なかなかお目にかかれないカニなので、気になる方はぜひカニ通販などでお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。
4大カニ以外で食用として利用されるカニ
日本に流通するカニは、先ほど紹介した4大カニがほとんどですが、ほかにも食用として利用されるカニが存在します。
以下は、4大カニ以外で食べられるカニの一部です。
- イバラガニ
- アブラガニ
- 紅ズワイガニ
- タカアシガニ
- ワタリガニ
- 上海ガニ
それぞれの特徴について、確認していきましょう。
イバラガニ
イバラガニは、タラバガニ科に属する大型の甲殻類です。
タラバガニの仲間であるため、見た目もタラバガニに似ていますが、タラバガニよりもトゲが多く、植物のイバラに似ていることからその名がつけられました。
また、タラバガニ同様、蟹味噌はほとんど入っていないため、蟹味噌目当てで購入するカニではないでしょう。
イバラガニは深海に生息する生物であるため、漁獲量が少なく、市場で見かける機会は滅多にありません。
味は、タラバガニに引けを取らない美味しさといわれており、タラバガニの代替品としても注目されています。
アブラガニ
アブラガニは、タラバガニ科に分類される甲殻類で、イバラガニと同様にタラバガニととても似ていることが特徴です。
実際にアブラガニをタラバガニと偽って販売したとして、問題になったケースもあります。
タラバガニとの見分ける方法は、甲羅の中心にある突起の数が重要で、4つならアブラガニ、6つならタラバガニと判別できます。
名前の由来は、蟹味噌が脂っこいからという説と、甲羅の表面が油のような光沢があるからという二つの説がありますが、真相は定かではありません。
味は、タラバガニよりも若干劣るとされますが、大差なく味わえます。
紅ズワイガニ
紅ズワイガニは、ズワイガニの仲間で、ズワイガニよりも全体的に赤みが強いのが特徴です。
そんな紅ズワイガニは、ズワイガニよりも価格が安いため、リーズナブルに購入できますが、決して味が悪いわけではありません。
確かに、ズワイガニよりも多少身が水っぽかったり、身入りが少なかったりしますが、その分甘みが強く、甘さはズワイガニよりもあるといわれています。
紅ズワイガニが安い実際の理由は、流通量が多いからで、味自体は上質なので、なるべく安くカニを購入したい方におすすめのカニといえるでしょう。
タカアシガニ
タカアシガニは、クモガニ科に分類される世界最大の節足動物です。
カニの中でも古い種であることから、生きた化石と呼ばれることもあります。
大きなタカアシガニは、脚を広げると最大3.8mにもなり、その存在感は抜群です。
味に関しては、水っぽくて大味で、水揚げから時間が経つと身が溶けてしまうため、食用としてはあまり利用されていません。
しかし、蟹味噌に関しては、濃厚でクリーミーであるとして、高い人気があります。
何より体が大きいため、カニで贅沢感を味わいたい方は、一度購入してみるとよいでしょう。
ワタリガニ
ワタリガニは、ワタリガニ科に分類される食用のカニです。
甲羅や脚が青みがかっており、毛や模様はついていません。
甲羅が菱形をしていることから、ヒシガニとの愛称で呼ばれることもあります。
また、後ろの脚がオールのように平たくなっているため、海を自在に泳げるのも特徴です。
海を活発に泳ぎ回るため、ワタリガニの身は締まりが良く、強い甘みを感じられます。
価格相場は、1kgあたり約1,000円〜2,000円と安価なので、ほかのカニと比べても気軽に購入できるのが嬉しいポイントです。
上海ガニ
日本では一般的に上海ガニの愛称で知られていますが、正しい和名は「チュウゴクモクズガニ」です。
主に秋が旬とされるカニで、南京や上海、香港などの川に生息しています。
海のカニと比較するとサイズが小さいため、身の量は少ないですが、蟹味噌やメスにだけつける内子は珍味として愛されています。
また、海のカニにはない寄生虫による食中毒に注意しなければいけません。
上海ガニは、肺吸虫と呼ばれる寄生虫が寄生している可能性があるため、十分に加熱してから食べるようにしましょう。
多くの種類からカニを選ぶならカニ通販がおすすめ!
カニを購入するときに、選択肢となるのがスーパーや市場、通販ではないでしょうか。
しかし、スーパーでは店頭に並ぶ種類に限りがあるため、流通の少ないカニはなかなか購入できません。
対して、市場では多くの種類が並びますが、近くにカニを販売している市場がない方にとっては、移動のコストがかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、カニ通販です。
カニ通販なら、自宅にいながら多種多様なカニから好みのカニを選べます。
大手のサイトなら、地元でしか食べられないような希少のカニを取り扱っている場合もあるので、珍しいカニを食べてみたい方は、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
関連記事:カニ通販で人気のおすすめ10サイトをランキング形式で徹底比較
カニ類とヤドカリ類の違いは?
カニの中でもカニ類とヤドカリ類に分けられますが、それぞれの違いは見た目だけでなく、味にも現れます。
基本的にカニ類の身は、繊細で甘みが強いのが特徴です。
対してヤドカリ類の身は、肉厚でボリュームたっぷりだけど淡白な味わいです。
また、蟹味噌に関しても、カニ類は濃厚でクリーミーなのに対して、ヤドカリ類は油っぽかったり、臭みが強かったりと、美味しさはカニ類に敵いません。
そのため、蟹味噌やカニ本来の味を楽しみたい方はカニ類を、身を豪快にいただきたい方はヤドカリ類といった感じで、好みに合わせて選ぶようにしましょう。
カニは何種類あるのかについてのまとめ
カニは日本だけでも約1,000種類あり、世界に目を向けると約8,000種類いることがわかりました。
しかし、その中で日本に流通しているのは主に以下の4種類のみです。
- タラバガニ
- 毛ガニ
- ズワイガニ
- 花咲ガニ
これらの4大カニと呼ばれるカニは、とても品質が高く、どのような料理でも美味しく食べられるでしょう。
しかし、流通量こそは多くないものの、ほかにも食用のカニはたくさん存在します。
知名度の高くないカニは価格が安い場合も多いので、少しでも安くカニを購入したい方は、あえて4大カニ以外のカニを選んでみるのもよいでしょう。
ぜひ、カニ通販などで自分の好みに合うカニを見つけてみてください。